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掲載日: 2011.02.9

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立命館大学3回生楠木 早紀さん(21歳)

小倉百人一首の競技かるた女子日本一を決める「クイーン位決定戦」。毎年1月に大津市の近江神宮で行われる。先月の大会では、05(平成17)年に史上最年少でクイーンになった楠木早紀さんが7連覇を達成した。

0.1秒の勝負

0.1秒がすべてを決める。雅やかに朗々と読み上げられる和歌。読み始めから1秒もたたないうちに札を取る。心の琴線を揺さぶる穏やかな和歌の世界で繰り広げられる緩と急。競技かるたのだいご味はここにある。
2人で対戦、各自持ち札25枚から始める。相手の陣地の札を取りに行ってもよく、自分の陣地の札を相手に取られたりお手つきをすると相手の札1枚が自分の陣地に追加される。先に自分の持ち札25枚をなくした方が勝ち。自分の持ち札の位置はすべて記憶する。瞬発力と記憶力が問われる競技だ。
「クイーン位決定戦」はかるた競技会の中で一番大きな大会。いつも会場には100人以上の観客や取材陣が押し寄せてすごい熱気に包まれる。

中学時代にスランプに

かるたとの出合いは、小学3年のとき。いとこに誘われて公民館のかるた教室に参加した。軽い気持ちで参加したため、最初の100首全部を覚える練習でやめたいと思い始めた。歌の意味が分からないのだ。しかし、両親が読んでくれたり、筆ペンで書いて家中に張ってくれたりしてくれ、何とか1カ月で覚えられた。
その1カ月後に開かれた県大会の小学校低学年の部で、思いがけず優勝することができた。大きなトロフィーや賞状をもらえることがうれしくて、次々と大会に出場して優勝を続けるうち、「かるたクイーン」を目指すようになった。
だが、中学生になって、ソフトテニス部に入りテニスに熱中すると、次第にかるたの練習から遠ざかり、スランプに陥った。クイーン位決定戦には出ても、最高でベスト8だった。
親の期待に応えたいという気持ちが、プレッシャーになっていた。

最年少で快挙

中学3年のとき、クイーンへの挑戦は今回で最後にしようと決めた。これが心を解き放った。のびのびとリラックスして勝負に臨め、決勝戦は1枚差で勝った。最年少クイーンになり、家族で泣きながら抱き合って喜んだ。
神様がくれたチャンスだと思い、かるたを続けようと決心した。高校でかるた部に入り、大学は大学トップレベルの「かるた会」のある立命館大学を迷わず選んだ。
今は追われる立場。クイーンの重み、緊張感もあるが、場の雰囲気には年々慣れていき、先月のクイーン位決定戦ではついに7連覇を達成した。
普段は子ども向けのかるた大会にゲスト参加したり、全国の高校を訪れてかるた競技を教えたり。競技かるたの普及活動にも力を入れている。
「競技かるたの魅力をたくさんの人に伝えていきたいですね」
(取材・鋒山)

 

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