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掲載日: 2011.05.18

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画家・エッセイスト 寺田 みのるさん (大津市在住・64歳)

国内や世界各国を旅して描いた水彩スケッチ画で知られる寺田みのるさん。09年にスタートした本紙のスケッチとエッセーの連載「あなたと歩く近江」は、今週が100回目で最終回を迎えた。

気分は映画監督

目の前にある風景を短時間で切り取って、コンテや木炭、鉛筆、水彩絵の具などを使い1枚のスケッチにする。真っ白だった紙がわずか10分で美しい風景画に変わった。
絵を描く楽しさは、自分が見た景色を自分なりに演出、脚色して変えられることだ。見たものをそのまま描くのではなく、その風景に合うものを想像する。寄り添って歩く恋人や水に浮かぶ鳥を描き加えたり、背景の色を少し変えてみたりする。絵を描いているとき、気分は映画監督だ。
「あなたと歩く近江」では県内のさまざまな風景をエッセーとともに紹介。
「マキノの里山や東近江の八風街道、生まれ育った瀬田の唐橋など、滋賀には好きな場所がたくさんあります。誰かと歩いてみてほしいという気持ちで描きました」

絵もエッセーも独学

父、豊さん(87歳)が映画のスターを写実的に描いているのを見て育った寺田さん。幼いころから絵を描くのが好きだった。しかし進学した高校には美術部がなく、自分で美術部を作って部長を務めた。17歳のときには滋賀県美術展覧会に「印象」のテーマで出品して、特選を受賞した。卒業後は大手電機メーカーに就職。会社に勤めながら休日に絵を描き続けた。
絵もエッセーもすべて独学だ。
22歳で友人と2人展、28歳のときに初の個展を開いた。これらの展覧会を機に、新聞や雑誌などに連載することが多くなった。00年、36年間勤めた会社を退職、念願の画家としての独立を果たした。

世界を旅して スケッチ

退職後は国内だけでなく世界を旅して絵を描いている。夏はローマにアパートを借りて1カ月ほど滞在。フランス・リヨン芸術祭に出品したり、アジア国際水彩画連盟展の招待作家に選ばれたりと、海外でも高く評価されている。これまでに旅した国は48カ国。個展も80回以上開催した。書も好きで、絵と組み合わせた掛け軸なども制作している。
「今度は国内の古い街道や港めぐりなど、自分なりのテーマを見つけて10年くらいかけて大作を描いてみたいです」
スケッチツアーや水彩画教室、ボランティア活動などを通して絵を描く楽しさを多くの人に伝えている。  (取材・澤井)

 

 

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