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掲載日: 2012.01.31

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バイオリン製作工房ウォルナット 細野 正洋さん (近江八幡市在住・70歳)

IT技術者から輸入アンティーク家具店の経営者、そして独学によるバイオリン製作家へ……。ユニークな経歴の結果、たどり着いたのはものづくりの醍醐味あふれる人生。細野正洋さんが作るバイオリンからは、そんな人生の楽しさをたたえる音色が聞こえてきそうだ。

スタートはバーチャルなものづくり

大学で電気工学を専攻後、ロケットエンジンの開発、航空機のパイロットシミュレーターの設計を経て、大手IT企業へ転職。長年従事したのはものづくりを支援するNCマシン制御プログラムの開発、いわばバーチャルで間接的なものづくりだった。
自らの手でものをつくる「リアルなものづくり」へのきっかけは会社員生活最後の2年間に訪れた。米国勤務のとき、赴任先のニューヨーク州ポケプシーは古いものを大切にする東部の中でも特にアンティークの店が多く、毎日のようにオークションが開かれていた。ここでアンティーク家具の魅力にとりつかれた。歴史を感じさせるデザインとしっかりとした造り、破損箇所を修理して再生させる面白さにも目覚めたのである。

プログラムに挟まれた1枚のチラシから

帰国後、残りの人生は自分で切り開いてみたくなって早期退職制度に応募。会社を辞めたのは52歳になる1週間前だった。米国での体験が忘れられず、退職の翌年、自宅に輸入アンティーク家具の店をオープン。
4年後、木工技術の腕が熟し始めたころ、第2の契機が訪れ
た。ベルリンドイツオペラの近江八幡公演のプログラムに挟まれた1枚のチラシが目に飛び込んできた。それはNHK交響楽団ビオラ奏者による楽器と製作工程を紹介する展示会の告知で、それをきっかけにバイオリン製作の聖地であるイタリアのクレナモ旅行に参加することになった。バイオリンづくりは家具の製作・修理と似ている……そんな直観からバイオリンの材料をイタリアで買い求めた。

書籍を頼りにスタート

バイオリンの材料といっても単なる「木の塊」だった。何をどうすればよいのか全く分からなかったが、この「木の塊」が気持ちに火をつけた。
早速、バイオリンの写真と寸法を記した書籍を買い、これを頼りにスタート。独学だから詳しいことが分からず、工程を間違いながらもとにかく1本完成にこぎつけた。
その後、米国のいくつかのバイオリン製作者協会や、バイオリンの音響特性を研究する学会に所属し、製作の技術理論の勉強も開始。木を削り出すカンナや板の厚さを測るカリパーなどの道具類も自分で作った。
これまで作った楽器は47本。完成品は高校音楽教師や芸大名誉教授に音色を確認してもらうほか、世界最大のバイオリン製作者協会である米国VSAのコンペティションにも出品。
バイオリンは同じ形のものを同じ材料で作っても、同じ音色にならず、鳴らし続けると良い音に変化する「生き物」だという。
100年後、誰かが自作バイオリンを良い音色で弾いてくれるのが夢だという。

 

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