ガーデンデザイナー ワイヤークラフト作家 奥田 由味子さん （大津市在住・47歳）
植物とワイヤークラフトを組み合わせた「小さな庭」。身近なものをモチーフにした奥田由味子さんの作品は、家の中に大きな癒やしの空間を生み出してくれると評判になっている。
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植物とワイヤークラフトを組み合わせた「小さな庭」。身近なものをモチーフにした奥田由味子さんの作品は、家の中に大きな癒やしの空間を生み出してくれると評判になっている。
「玄関などちょっとしたスペースに緑のある癒やしの空間がほしい」
マンション住まいの奥田さんがふと感じたのが事の始まり。
もともとインテリアコーディネーターだった奥田さんは12年前ガーデンショップに勤めたのを機に、ガーデンプランニングの仕事をするようになった。
植物が与えてくれる癒やしに触れ、インテリアよりも庭づくりに興味が移っていった。
マンションでのベランダガーデニングには限りがあり、もっと庭づくりを楽しみたいと、いろいろな素材を組み合わせて工夫するようになった。
エアプランツ（土のいらない植物）を飾るため、手元にあった工事用の結束ワイヤーでかごを作ってみると、植物とワイヤーの相性がよく、独自の作風を切り開いた。
ワイヤーはペンチ１本ですぐ形になる手軽さがあり、鳥かご、三輪車、椅子、虫など、さまざまなものを夢中で作り始めた。
完成したワイヤークラフトを植物に添えてみると、心の中にストーリーが生まれてくるのを感じた。
植物だけでも、ワイヤークラフトだけでも表現できない独特の箱庭世界が目の前に広がり、「たくさんの植物や広い土地がなくても家の中で小さな庭が作り出せる！」とわくわくした。
作りためた作品を店に展示してもらうと、たちまち話題になった。ＮＨＫ教育テレビの「おしゃれ工房」や「すてきにハンドメイド」にも出演。雑誌にも取り上げられた。08年に著書「ワイヤーで描く小さな庭」を出版。
これまで関西を中心に定期的に展覧会や教室を開いてきたが、昨年からは地元・滋賀でも積極的に活動するようになった。大津や彦根で定期的に教室を開き、大津市比良のセレクトショップ「Ｋｕｐｕ」や近江八幡市の尾賀商店「ｉｄｅａ」で作品展を開いてきた。
「たくさんの人に植物を取り入れた癒やしのある生活を提案したい。広いスペースがなくても、家の中で心豊かに植物を楽しむ方法があることを……」
（取材・鋒山）
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2024年04月17日
2024年04月1日
