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掲載日: 2012.10.30

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画家 小田 正人さん(多賀町出身・76歳)

東京芸術大学専攻科を修了し、30回を越えるヨーロッパのスケッチ旅行を重ねながら画家として活躍してきた小田正人さん。11月21日から故郷の近江八幡市・酒游舘で関西初の個展を開く。

迷いを吹き飛ばしてくれたヨーロッパの風景

「フィヨルドの農家」(ノルウェー) 1998年 油彩、カンバス S100号

毎年ヨーロッパにスケッチ旅行へ出かけるようになったのは20年前から。最初はNHK学園の絵画教室の講師として訪れ、ヨーロッパの風景と運命の出合いをした。
当時、画家としての迷いがあった。公募展に出品しても、その場でしか自分の作品を見てもらうことができない……こんな気持ちのモヤモヤから公募展への出品をやめ、作品の表現に行き詰まりを感じていた。
だが、ヨーロッパの風景がそんな悩みを吹き飛ばしてくれた。透明感のある空気、色彩あふれる風景。大自然の雄大さに圧倒された。街角に立っていると歴史と人々の生活感が漂ってくる……。白いキャンバスからワクワク感がよみがえってきた。「描きたかったのはこれだ!」と実感。アルプスの山々の風景を描き続けた画家・セガンティーニのように自分もヨーロッパの風景を描いていこうと決心した。

風景との一期一会

「雨上がる(輝く朝)」(インスブルク、オーストリア) 2002年 油彩 カンバス F30号

以来、毎年のように仲間とヨーロッパへスケッチ旅行に出かけ、朝から晩まで好きなだけ絵を描いた。
同じ場所に行っても二度と同じ風景はなく、そのときしか見えない風景を描くのが楽しくて仕方なかった。まさに風景との一期一会だった。
画材は様々で、水彩絵の具やクレヨンを使うこともあり、1回の旅行で20枚以上も描く。
特に気に入っている風景はフランスの農村の風景。丘がたくさんあり、柔らかでのどかな景色の中に鋭い教会の塔など、シャープな造形も加わっているのが面白いという。
ギリシャやスペインの風景がハードなイメージであるのに対して、南ヨーロッパの風景は快活で柔らかく、地域によって表情が変わるのも魅力だという。
仕事だけでなく、ワインやおいしい料理を仲間と楽しむことも忘れない。

青春時代過ごした故郷で関西初の個展開催

「浮かぶ」(ミコノス・ギリシャ)1997年 油彩 カンバス S50

いつのころからか、風景画ばかりを描くようになり、毎回新作だけを発表する個展「私の出逢った風景」を東京などで開催してきた。
今回、高校卒業まで暮らした近江八幡で関西初の個展を開く。
近江八幡では青春時代、四季折々の変化を見ながら魚釣りや虫獲りに夢中になり、生きものの息吹を知った。
心のどこかにいつも故郷の風景があり、大自然の中で育った思い出が、絵を描く原動力になっているという。
「滋賀県の人にもぜひ、ヨーロッパの風景をテーマにした絵を見ていただきたい。お話の時間も設けて、私が絵を描く発端になった経緯、絵を描くときの気持ち、様々な美に引かれる思いなどもお話させてもらえたらと思っています」
(取材・鋒山)

 

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