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掲載日: 2012.11.14

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琵琶湖ヨット倶楽部 会長 長谷川 和之さん(81歳)

大きな声と晴れやかな笑顔、マリンキャップにヨットマンブレザー、ジーンズをさっそうと着こなす姿はとても81歳には見えない。琵琶湖ヨット倶楽部会長の長谷川和之さん。京阪電鉄常務、滋賀県観光連盟、滋賀県経済同友会、大津ロータリークラブなどの要職を経て、現在もアパート経営、車椅子の妻の介護と、1人3役をこなす。その若々しさとパワーはどこから来るのか。秘密を探ってみた。

現役より忙しい

ヨットは今も現役。テーザーと呼ばれる2人乗りのヨットを乗りこなし、パソコンを器用に操作する。小学校の同窓会の幹事なども引き受ける一方、15年間車椅子生活をしている奥さんの介護も怠らない。
「現役時代よりも今の方が忙しいかもしれませんね」と話す。

全てはバランス

父親がヨットマンだった。3歳のころからヨットに親しみ、旧制中学時代からは自分でも乗り始めた。
ヨットの醍醐味は一日中めまぐるしく変化する風や波に向き合い、挑戦を繰り返すところ。
パートナーと呼吸を合わせ、即座に判断し、機敏に艇内での位置を変える。体力、判断力、コミュニケーション力、気配り……どれも欠かせない。全てがバランスだという。
これが80歳を越してもなお、人との触れ合いに満ちた充実した日々を送るコツなのかもしれない。

人づくりに尽力

ヨットで培った能力は仕事にも大きく役立ってきた。大学卒業後、京阪電鉄に入社。鉄道以外の仕事でも活躍し、会社がホテル業に進出した際は全てのホテル建設と運営に関わった。
かつて、琵琶湖ホテルは滋賀県が経営していたが、この民営化にも参画。当初、労働組合と厳しく対立したが、ヨットで培った「コミュニケーション力」と「気配り」が生かされたという。
「会社にとって組合は敵ではない。組合はホテルにとって最も大切な『人づくり』の役割を担っている。従業員の心を大切に育て、会社をさらに大きく育てていこうではないか」と粘り強く話し合った。
「私が師匠と仰いだ先輩は、朝7時からロビーに立たれ、お客様一人一人を送り出しておられました。そして午後3時には再びロビーでお客様をお迎えし、夕刻の7時まで立ちっぱなしでした。ホテルは世の中の縮図です。この先輩の後ろ姿から多くを学ばせてもらいました」

気配りを楽しむ

こうして得た長谷川さんの生活信条は「一生気配り」。しかし、長谷川さんは気を遣っているようには見えない。むしろ気配りを楽しんでいるかのようだ。風に合わせて、風を楽しむヨットに似ているのだろうか?
「人間、ギスギスしていてはいけません。人に差し上げられる『ゆとり』を持ちながら生きていくべきです」
現在、長谷川さんが会長を務める琵琶湖ヨット倶楽部は、1922年に設立された日本初のヨットクラブで、今年90周年を迎えた。
クラブでは月1回のクラブカップレースのほか、大津市制100周年行事の一環として長谷川さんがプロデュースして誕生した「SAILおおつ」も毎年8月に行なわれ、14回目の今年も盛会裏に終了した。
(取材・越智田)

 

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