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掲載日: 2012.11.20

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滋賀山本家庭犬・警察犬訓練所 所長 山本 利三さん(湖南市在住・66歳)

警察犬、災害救助犬、家庭犬などの訓練士として48年間にわたって活躍してきた山本利三さん。
35年前から湖南市で訓練所を開き、多くの警察犬を世に送り出してきた。「ジャパンケネルクラブ」の救助犬育成委員長として災害救助犬の国内での育成・普及にも大きく貢献している。

優秀な警察犬を目指し

子どものころから無類の犬好きだったという山本さん。18歳で犬の訓練士となり、各家庭に出向いて犬を訓練するようになった。22歳で京都に訓練所を開設。
嗅覚の鋭さ、人の指示に基づいて行動する能力のすごさを改めて実感し、「この能力を生かしてもっと社会に貢献したい!」と考えた。
山本さんが注目したのは嘱託警察犬。これは警察が毎年開いている選考会で選ばれた数頭の犬と訓練士がペアとなって、1年間警察犬活動をする制度だ。
京都府警の嘱託警察犬訓練士となる一方、犬の繁殖も開始。湖南市に訓練所を移設してからは30年以上も滋賀県警の嘱託警察犬訓練士を務めてきた。
警察から連絡があると、犬と一緒に現場に急行し犯人の遺留品などから捜査活動を行う。険しい山中や、台風の最中など、過酷な現場も多い。
捜査の進展にむすびつくのは数%と厳しいが、事件解決に貢献し、表彰されるときの喜びは例えようがないという。

阪神大震災後は救助犬の育成も

日本で犬は愛玩用に飼われることが多いが、ヨーロッパでは古くから猟犬や牧羊犬、山岳救助犬など幅広く活躍している。
優良な犬の普及を目指す「ジャパンケネルクラブ」に参加し、85年にはドイツの軍用犬・シェパードの品評会やイギリスの訓練所を視察するなど、熱心に学んできた。そんな95年に阪神淡路大震災が起こった。
「一刻も早く被害者を救助したい!」
と即座に派遣を希望したが、当時は災害救助犬の規定が明確でなく、ボランティアで行くしかなかった。
震災発生2日後、渋滞する道路を6~7時間かけて神戸の三宮まで走り、丸2日間捜索活動に参加した。
日本で災害救助犬が一般化してきたのは、阪神大震災以後のことだ。災害救助犬育成・普及を目指して本格的な研修がヨーロッパで実施され、「ジャパンケネルクラブ」からも山本さんら5人の訓練士が参加した。
以後、山本さんはクラブ内の救助犬育成委員長を務め、災害救助犬の育成・普及活動に力を入れている。

社会貢献が大きな喜び

現在、訓練所で預かっている犬は約30頭。3分の1は家庭犬だが、あとは警察犬、救助犬、繁殖犬。各地で開かれる防災などのイベントで、犬と一緒になってがれきの中から人や物を探し出すと、子どもたちは大喜び。この笑顔を見るのが何よりもうれしいという。
「犬の訓練の話を聞いた人が『私も犬を飼ってみたい』という気持ちになってくれたときは本当にうれしいです。これまで数十頭の警察犬や救助犬を世に送り出してきたことも、かけがえのない喜びです」
(取材・鋒山)

 

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