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掲載日: 2012.11.28

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帽子作家 庵原 久美子さん(大津市在住・63歳)

ありふれた雑多な端布が、カラフルですてきなハンチングやベレーなどに変身! 帽子作家・庵原久美子さんならではの“魔法”だ。その秘密を探ってみた。

どんな帽子になりたいの?…と布に聞いてみる

最初に布地を目の前に広げて相談する。お客さんとではない。布地とである。
「どんな帽子になりたいの?」「どんな帽子になったら似合うと思うの?」と、布地に問いかける。デザインスケッチや型紙を作るのはその後から。そうすることで、すてきなアイデアが浮かぶという。
帽子作りに使う材料は主に端布。それぞれが持っている個性が全く異なるため、布に聞くことで持ち味を最大限に生かす方法が頭に浮かんでくるのだ。
無地の布に刺しゅうを入れたり、別の布を貼り付けたり、裏地にハンカチを使ったり、コサージュを付けたり……。その結果、クロッシュ、キャスケット、ハンチング、ベレーなど色も形もさまざまな帽子が生まれてくる。お客さんの注文に直接応えることも少なくない。「これと同じ帽子を作ってほしい」「裏地だけこの布に替えてほしい」。
預かった帽子は分解しないで縫製の仕方などを見て型紙を作る。可能な場合はお客さんの頭の形を触って確認する。
頭の形は人それぞれ。頭の形を確認せずサイズだけ測って作ってしまい、出来上がった帽子が入らなかった苦い経験があるからだ。
こうして作られた世界にたった一つの「あなただけの帽子」
は、おしゃれで使いやすく人気がある。

布布(ふふ)…帽子で人を笑顔にしたい

日本大学芸術学部を中退後、摂津ドレスメーカー女学院で3年間学び、洋裁教員の免許を取得した。
就職したアパレル会社で、たくさん出る端布を使って何かできないかと考えていた。「帽子を作ってみよう!」そう思いついたのは2000年のこと。
帽子なら通信教育で作り方を学んだこともあり、作るのもかぶるのも大好き。これなら端布が生かせると思った。
会社を退職後、自宅に工房を構えた。工房の名前は「布布」。帽子になった端布や帽子をかぶった人が「フフッ」と喜ぶ、そんな帽子を作りたいと願って付けた。
「私が作っているのは作品ではなく製品です。帽子は使ってもらってこそ意味があり、喜んでかぶってもらえるのが一番うれしいです」

ワークショップやブログで「帽子の学校」も

この楽しさをおすそ分けしたいという思いから、工房で帽子やコサージュのワークショップも開いている。
岡山に住む人から帽子の作り方を教えてほしいと依頼があったことをきっかけに、その生徒さんのためにと、ブログで「帽子の学校」を企画した。このブログには製図や裁断、縫製の仕方などが画像付きで分かりやすく解説されていて、誰でも見ることができる。
「北海道で帽子を作っている娘と一緒に展示会を開くのが当面の夢。
手作りの良さを多くの人に知ってもらえたらうれしいですね」
(取材・澤井)

 

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