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掲載日: 2012.12.18

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阿育の子育成会 ペットボトルイルミネーション推進委員 中野 雅夫さん(東近江市在住・64歳)

東近江市石塔町の草の根広場にペットボトルを使った大小14基のイルミネーションが輝いている。住民団体「阿育の子育成会」を中心に、地域の子どもや大人が世代間交流を深め、環境意識の向上を目的に作りためてきたもので、今年で10年目を迎えた。石塔地区の冬の風物詩として毎年楽しみに遠方から訪れる人も多い。

大人と子どもが楽しみながら交流を

「地域の子どもは地域で育てよう」
03年、こんな合言葉のもと、石塔町に「阿育の子育成会」が誕生した。「阿育」は石塔寺にある王塔から取った名前である。
かつては地域には、子どもが楽しみながら世代間交流できる場があった。子どもが健やかに成長するうえで欠かせない、そんな場を復活させることが狙いだった。
推進委員の中野雅夫さんは考えた。毎年夏、石塔町では子どもたちが手作りあんどんで明かりを楽しむ「石塔フェスティバル」が開かれている。だから、冬も明かりを使って楽しめるイベントを開き、地域の交流の場にしようと。
注目したのは、かつて神戸で見たペットボトルイルミネーション。石塔地区では1年間にペットボトルが約1万本も出る。これを使ったイベントをすれば、子どもたちに「物を大切にして再利用する心」を伝えられると考えたのだ。

年々盛大に 今年10年目

早速、ゴミ集積場に集まったペットボトルの回収に着手。大きさなどを選別し、ラベルをはがして洗浄していく。想像以上に大変な作業だった。阿育の子育成会を中心に地元の小学生やPTA役員も参加、楽しみながらみんなで頑張った。いつもは話をすることの少なかった大人や、交流のなかった子どもたちも親しくなった。
手探り状態で作った「ツリー1号」に使われたペットボトルは約400個、完成まで3カ月もかかった。ペットボトルの一部にLEDを埋め込み、周囲からライトアップもした。点灯式には地元の人が大勢集まり、子どもたちのカウントダウンで点灯。
“地域の絆の輝き”が夜空に映えた。温かいぜんざいが振る舞われ、大いに盛り上がった。
「子どもたちは最初はピンとこなかったようです。しかし、夜空にキラキラ光るペットボトルの美しさを見て大満足でした」
翌年以降も毎年1~2基ずつツリーを増やし、05年には高さ8㍍のメーンツリーが誕生。ほかにも長さ18㍍の「三角トンネル」、古いジャングルジムを利用した「ブロックイルミネーション」や「サンタ迷路」など、いろんなイルミネーションが作られてきた。
年々盛大になっていき、マスコミに取り上げられることも多くなった。わざわざ遠方から見に来る人も増えている。

「心温まる明かり」世界に

インターネットを通じて全国各地から作り方の問い合わせも。青年海外協力隊でドミニカにいる日本人が「作りたい」と連絡してきた。詳しい図面を送ったら、それを基に作ったツリーの写真が返送されてきた。
今年は東近江市庁舎前にも作られた。石塔地区のペットボトルイルミネーションの温かい光が各地でともされ、人の心を温めているのだ。
今年は青いペットボトルを使った高さ3.5㍍の「ブルーピラミッド」も仲間入り。
使用総数は1万2000本を超えた。
このツリーは、正月休みに里帰りした人にも楽しんでもらおうと、1月3日まで点灯される。
(取材・福本)

 

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