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掲載日: 2013.02.13

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剣舞 正賀流吟舞社 師範 鉤 逢賀さん(大津市在住・28歳)

漢詩や和歌などの詩吟に合わせて、刀と扇で武人や歌人の心情を舞う剣舞。鉤逢賀(まがりおうが)さんはその流派の一つ、正賀流剣舞の師範だ。
剣舞をもっと知ってもらおうと「サムライ剣舞」という名称を考案。
舞だけでなく礼儀作法や文化、侍の美しい生き様までが学べる学習型剣舞体験「サムライ体験トリップ」を創出するなど、時代に合わせたユニークな普及活動が話題になっている。

祖母が作った正賀流剣舞を広めたい

近江八幡教室の練習風景

ピンと背筋を伸ばし、刀を振り下ろし、床を踏み込む……袴(はかま)に身を包み、さっそうと舞う姿は勇壮で美しく、迫力に満ちている。
侍が戦の前に刀や扇で舞ったことをルーツとする剣舞は現在、全国に100以上の流派がある。
祖母・正滋(せいし)さんが正賀流の宗家であったため幼少から剣舞を始め、7歳のときに初舞台に立った鉤さん。だが、跡を継ぐことまでは考えていなかった。思春期には「剣舞を続けてこの先どうなるのか」と葛藤したこともあった。
しかし、24歳のときに転機が訪れた。カルチャー教室からの申し入れで講師を引き受けたが、剣舞が余りにも知られていないことに驚いた。
鉤さんにとって、子どものころから親しんできた剣舞。日本の伝統芸能であるにもかかわらず、理解を示す人が少ないと、とても悔しい思いをした。
「剣舞をもっと広めたい」
勤めていた会社を退職し、跡を継ぐことを決心した。

舞だけでなく礼儀作法や歴史文化も

近江八幡教室の練習風景

まずは剣舞のイメージを分かりやすくすることが大切だと考え、外国でもよく知られている「サムライ」を付けて「サムライ剣舞」という言葉を考案、商標登録した。
さらに、教室の稽古(けいこ)以外でも剣舞に親しんでもらうために「サムライ剣舞体験トリップ」を始めた。
刀の扱い方から礼儀作法や日本の歴史、文化などを学ぶ体験コースだ。当初は外国人旅行者向けのプログラムとして考えついた企画だったが、日本人が家族連れで体験するケースも多い。
体験トリップに参加した人からは「侍の心意気を感じた」「日本の文化の深いところに触れられた」などの感想が寄せられ、手応えを感じている。

自分を見つめなおす機会に

近江八幡教室の練習風景

現在、滋賀県のほか、京都、岐阜に教室があり、弟子は約100人。出張ステージや企業、学校を対象にした研修セミナーなども行っている。
2015年には、文化部のインターハイと呼ばれる「全国高等学校総合文化祭」が滋賀県で開催される。それに向け、昨年から守山中学校や水口東中学校などで希望者に剣舞を教えている。
「剣舞を通して侍の美しく生きようとする心構えを伝えたい」
(取材・澤井)

 

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