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掲載日: 2014.01.29

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北村 昌治さん(近江八幡市在住・85歳)

国鉄(現JR)の音楽隊で指揮者、楽長を務めた北村昌治(きたむらしょうじ)さんはフルート、バイオリン、テナーサックスなどを次々にマスターする一方、定年退職後は鉄道旅行、俳句、水泳と多趣味な日々を送っている。
85歳になったいまも、「近江八幡混声合唱団」の最高齢メンバーとして活躍。まさに人生の達人と呼ぶにふさわしい。

テニスあきらめ音楽へ

全国鉄吹奏楽大会に出場(1968年ごろ)

旧制中学ではテニスをしたいと思っていたという北村さん。しかし、戦争のためにほとんどの球技が敵国スポーツとみなされて禁止に。仕方なくブラスバンド部に入部してフルートを始めた。
もともと子どものころから音楽は嫌いではなかった。「せっかく出合った楽器だから、何とかものにしてやろう」と前向きに取り組んだ。
最初はほとんど音が出なかったが、練習していくにつれ、だんだん音が出るようになり、「音楽も悪くないなあ」と思うようになった。
「『音を楽しむ』と書いて『音楽』まさにその通りですよ」中学から商業学校に進み、卒業後は国鉄に就職。フルートに飽きたらず、今度は尺八にも挑戦。22歳で師範の資格を得るまでになった。
こんな経緯から音楽がどんどん好きになり、毎日欠かさずクラシック音楽をレコードで聴くようになった。さらにバイオリン演奏にも興味がわき、独学で勉強。室内楽のメンバーに加わるまでに腕を上げた。
テニスを断念して拾った音楽への道だったが、持ち前のチャンレンジ精神でどんどん世界が広がっていった。

国鉄音楽隊の指揮者・楽長に!

国鉄の音楽隊で指揮棒をふる北村さん(1968年ごろ)

1959年、大きな転機が訪れた。この年、東海道新幹線開業に向けて大阪鉄道管理局に音楽隊が結成された。
北村さんはそれまで総務、経理の仕事をしていたが、さっそく音楽隊に志願。初めはテナーサックスを担当し、その後、指揮者、楽長を務めるまでになった。
特に忘れられないのは、64年、新幹線第1号が発車するときに新大阪駅で鉄道行進曲を演奏し、新幹線を見送ったこと。
国鉄(JR)を定年退職してからは、地元の近江八幡混声合唱団に加入。バスの声楽メンバーとして今も楽しんでいる。合唱団の中では最高齢だが驚くほど健康だ。2011年に憧れの地ウィーンへの演奏旅行にも参加した。
今年、合唱団は結成10周年を迎える。5月に開かれる10周年記念演奏会に向けてメンバーと共に練習に励んでいる。

俳句や落語、料理にも挑戦

近江八幡混声合唱団
指揮:大橋久子さん 上段右端が北村さん

好奇心とチャンレンジ精神は音楽だけにとどまらない。俳句、落語にも興味を持ち、合唱団の忘年会などで披露するという。奥さんを亡くしてからは料理にも挑戦。出来合いの総菜は買わずに手料理に努め、週3回はプールで体を養うことも忘れない。
10年ほど前からは1人で出掛ける気ままな列車の旅にもはまっている。これまで北海道から鹿児島までの新幹線すべてに乗車。昨年夏には稚内の駅長を表敬訪問し、日本最北端の地、宗谷岬まで足を延ばした。
「嫌なことは忘れ、何事にも興味を持って前向きにチャレンジすること。これが元気の秘訣です」
(取材・澤井)

 

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