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掲載日: 2014.06.24

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佐藤 成宣さん(近江八幡市在住・66歳)

定年退職後、「つまようじ」を使って精巧な「つまようじクラフト」作りを楽しんでいる佐藤成宣(さとうしげのぶ)さん。どこの家庭にもある「つまようじ」を利用した佐藤さんの作品には、定年後の時間をどう使うかというテーマへの答えがある。

ものづくりの感動を再び

佐藤さんは大手電機機器メーカーで技術者として長年設計に携わり、関連会社の役員を務めたあと定年で退職した。
退職と同時に、これからの人生を見すえて近江八幡市主催の「男の居場所さがし講座」に参加。趣味やボランティアを楽しむ「近江八幡おやじ連」にも入会した。「白鳥川の景観を良くする会」で奉仕や里山歩きも楽しんできた。
その後、「近江八幡おやじ連」の展示発表会で仲間の写真や工芸に出合い、心を大きく揺さぶられた。「自分も何か、形あるものを残したい」
子どものころから工作が好きで、職場でも金型設計に20年携わってきたが、管理職になってからは「ものづくり」の現場から離れていた。
「もう一度ものづくりをしてみたい」そんな思いが膨らみかけていたある日、ふと目についたのが食卓のつまようじだった。「これで何か作れないだろうか?」と、強い衝動にかられた。

1万2500本使った彦根城

最初に挑戦したのが「家づくり」。自分の家の図面があることに気が付き、さっそく取り掛かった。佐藤さんは元々、勝手気ままに作りたい性格だったので、人に習わず自己流で挑戦した。作業しやすいように作品を固定する治具(じぐ)も自分で作った。
本物の設計図を参考に50分の1の図面を作製し、つまようじを隙間なく並べて木工用ボンドで接着。フローリングもつまようじを半分に削ったものを並べ、質感を出した。室内のテーブルや椅子などももちろん、全てつまようじで再現した。
「1年に1作品」と最初から決めて始めたので、慌てずゆっくり進めることができたが、さすがに出来上がったときは興奮したという。
今までに完成させた作品は四つ。中でも一番難しかったのは彦根城だ。
図書館で原図を探し、屋根の微妙なカーブを出すために、つまようじに細かな切れ目を入れて辛抱強く曲げていった。
彦根城に何度も足を運んで細部を確認。高い屋根や手の届かない外壁は双眼鏡で慎重に確かめた。
困ったのは石垣。つまようじを縦横さまざまに並べ、試行錯誤を繰り返しながら質感が出るように工夫を凝らした。
使ったつまようじの数は1万2500本。
展覧会に出品すると予想以上に大きな反響を呼んだ。
「作品を見た人から、次は何ですかと尋ねられて困りましたが、正直のところうれしかったですね」

小さな一歩で広がる世界

佐藤さんの興味はつまようじ自体にも及んでいる。国内屈指のつまようじの生産地である大阪府河内長野市へ何回も訪れ、つまようじ専門メーカー・広栄社が併設している「つまようじ資料室」にも足を運んだ。
ここでも「つまようじでこんなに精巧な作品を作っている人は珍しい」と賞賛を受け、河内長野市のイベント「ミュージパークフェスタ」に出品してほしいと要請されたという。
「『男の居場所さがし講座』に参加したことがきっかけで、新しい世界が広がり始めています。ちょっと勇気を出し、ちょっと足を運ぶことって大事ですね」
(取材・鋒山)

 

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