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掲載日: 2014.09.10

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体験・山菜摘み農園「じゅうべえ」代表 西澤 恵美子さん(高島市在住・64歳)

高島市朽木桑原で体験型農園を営む西澤恵美子(にしざわえみこ)さん。過疎化が進む地域を元気にしたいと考え、山菜を育て、調理し、食べられる体験型・山菜摘み農園「じゅうべえ」を運営して10年になる。山菜を無農薬で育てるだけでなく、地元の人たちからも山菜を買い取って道の駅で販売しており、近ごろは県外から訪れる客も順調に増えている。

休耕地にウド植え再生

彦根の生まれの恵美子さんが高島市朽木桑原の西澤明(あきら)さんと結婚したのは24歳の時。
もともと京都に住むはずだったという恵美子さんだが、緑いっぱいの里山の風景に一目ぼれしてしまった。
「道幅いっぱいにトラックが山道を走っているのを見て、まるで緑の中に浮かんで走っているように見えました。ここはおとぎの国だと確信しました」
以来、桑原で農業を手伝いながら3人の息子を育てた。落ち着いて見渡してみたら周囲は過疎化が進み、耕作放棄地が広がっていた。この現状を何とかできないかと考え、着目したのがウド。ウドなら雑草に強いし種も採れる。2001年に明さんと600平方㍍の休耕地をパワーショベルで開墾し、500本の山ウドを植えた。さらに、近くの家に自生する山菜を買い集めて加工し、道の駅で販売し始めた。

山菜ファン増やしたい

山菜を作るだけではなく、県外からも人が集まって来るように山菜ファンを増やせないだろうかと考えた。そこで思いついたのが、訪問者自身が山菜を摘み、調理して食べる体験型施設だ。
山菜の見分け方や採取法、調理法を教えればファンも増え、地域も活性化すると考えた。
04年、体験・山菜摘み農園「じゅうべえ」をオープン。これらの体験をまとめた記録が毎日農業記録賞優良賞を受賞した。
仲間は山菜取り名人のチヨ婆ちゃんと林業家で夫の明さん、そして地域の人たち。
扱っている山菜は、フキノトウ、コゴミ、タラの芽、山ウド、シイタケ、ゼンマイ、ワラビ、ミョウガダケ、フキ、ミョウガ、ナメコ、寒ウド、キノコなど。ミョウガやフキなど約10種類の山菜は無農薬で育ている。
山菜の摘み取り+調理実習+試食で3000円。山菜の摘み取りだけなら1500円。これ以外にきくいも茶や、スギナ茶など、健康茶のWeb販売などもしている。

将来の夢はクラインガルデン

みょうが

「寒ウドは完全無農薬で栽培しています。虫は放置しておいても、1年経つと天敵が現れて自然に防げます。自然の力って、すごいでしょう」
京阪神を中心に年間200~250人ほどのお客があり、毎年来てくれる人も増えている。山菜を仕入れる先も当初の3軒から9軒に増えた。
「契約者でない人が『うちのも買ってくれへんやろか』と言ってくれたり、地域の輪が少しずつ広がっていくのが実感できます」
将来やりたいのは滞在型のクラインガルデン(市民農園)。バンガローに宿泊して山菜づくりをしてもらおうというものだ。
恵美子さんは若い営農者とも積極的に交流している。大学生の富田(とみた)まさひろさんもその1人だ。富田さんは小学2年生のときに近くの小学校へ体験留学で旧朽木村に入村。朽木の自然が気に入り、ここから大学に通いながら農業に携わっている。西澤さん夫妻は将来を富田さんに託そうと考えている。
(取材・志賀)

 

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