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掲載日: 2015.07.1

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芦の芽句会会長 北村 均さん(近江八幡市在住・84歳)

わずか17字で表現する俳句。短い言葉の中には奥の深い世界がある。Oh!Meに不定期連載中の「楽しい一句 やさしい一句」選者の北村均さんに俳句との関わりや魅力を聞いた。

少ない文字に奥深い世界

北村さんは25歳のとき会社の先輩に誘われて短歌を始め、2~3年後に俳句へ転向した。俳句の先生との出会いがきっかけだが、俳句は字数が少ないので短歌より簡単だろうと思ったからだという。しかし、少ない文字数で表現することの方がむしろ難しい面があることがすぐに分かった。俳句の奥の深さに引きこまれた北村さんだったが、会社の仕事が忙しくなり、結局、句作は断念してしまう。

年重ねて知った新境地

定年を迎える年になって、何かをやってみたいという思いから、昔かじった俳句を思い出して再開した。
20代で始めたときは難しさが先に立ったが、年を重ねてみると、面白さがよく解った。人生を積み重ねてきたことが功を奏しているのかもしれないという。
教師一家に生まれた北村さんの家にはたくさんの本があった。中学生のときから若山牧水や石川啄木の短歌に接する機会があった。父親が俳句をたしなんでいたこともプラスになったのかもしれない。
俳句に熱中した北村さんは大津、膳所、草津、野洲、彦根の句会に掛け持ちで参加するようになる。一日に20 ~ 30の句を詠むことも珍しくなかった。
新聞にも多くの俳句を投稿した。自分の句が活字になるとうれしくて励みになった。

「比良の闇 後ろに迫り 寒牡丹」

長浜の総持寺で夕闇に赤く染まる寒牡丹を詠んだこの句で、NHKの全国俳句大会の特選に輝いた。
その後、立て続けに3回特選に選ばれ、全国に名前を知らしめた。
他県開催の大会にも頻繁に投稿し、自宅には知事賞や市長賞など80以上の表彰状が並んでいる。

俳句は「人生の手応え」

短歌とは違い、叙景詩である俳句は感情をストレートに表現することはない。
まず、適切な季語を選び、余分な言葉を省きながら句を完成させていく。説明するのではなく、余韻を表現していくという。
「一瞬を切り取って表現する写真の感覚に似ているかもしれません」
俳句を始めてから「巡る季節の美しさ」
「日々の生活に潜む感動」に敏感になったという北村さん。「俳句は長寿の秘けつであり、人生の手応え」だという。
1998年に近江八幡市を中心に活動している「芦の芽句会」5代目会長に選ばれ、後進の指導にも力を入れている。
(取材・福本)

 

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