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楽しい農業をめざして こだわりの米やスイカを直売

掲載日: 2018.07.13

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茶谷ファーム 茶谷 健(ちゃたに つよし)さん(近江八幡市在住)

近江八幡市大中で「茶谷ファーム」を経営する茶谷健さん。約10haの農地で、コシヒカリやミルキークイーンなどの有機減農薬の米や、時期もののスイカ、聖護院かぶらなどを生産している。消費者の声を直接聞きたいと直売所を設け、消費者が求める「おいしい」を日々追い続けながら、新しい品種の開発にも挑戦している。

プロサッカー選手になりたかった

繖山(きぬがさやま)や安土山を望む茶谷ファーム

赤い屋根が目印の直売所

大中(だいなか)の湖が干拓され農地になって50年。一枚当たりの田畑が広いので大型機械の運転がしやすく、水が豊富といった恵まれた環境なので、農業に従事する若者も多い。
茶谷さんが農業を始めたのは23歳の時だった。
プロサッカー選手になりたくて金沢の学校に進学、卒業後は金沢の住宅メーカーに勤めながら社会人サッカークラブに所属していた。
兄二人がいるので農業を継ぐつもりはなかったが、兄たちはそれぞれ違う仕事に就いていた。末っ子の健さんは、悩んだ末「滋賀の社会人サッカーチームに所属しながら農業をやろう」と決心した。父親が農業をしている姿を見て育ち、子どものころから生産物の収穫などを手伝っていたので不安はなかった。
しかし、農業機械に乗ってはみたものの、作業機の性能を引き出すことが想像以上に難しかったり、作物に合った肥料の種類や量もわからなかったりと、悪戦苦闘の毎日だった。父親からはよく怒られ、ケンカになることもあったが3年経つと父親の言うことが理解できるようになり、10年経ってやっと自分で全部できるようになった。
同時に、社会人サッカーを続けたいという願望は消えていった。

美味しいスイカを求めて次々挑戦

今はスイカの最盛期。直売所には「早生日章(わせにっしょう)」、「甘湧(かんゆう)」、「祭ばやし」といった人気のスイカが並ぶ。
お客さんから「身がしゃきっとしたのが欲しい」「種が気にならないようなスイカを」といった声を耳にすれば、種苗会社に相談して要望に合った品種を探して栽培する。
成長途中でスイカの苗木が突然枯れたこともあった。暑さのせいもあるが肥料の調整も重要で、必要なときに必要な量の栄養が摂れるよう水や肥料を通す灌水チューブを考案したこともあった。
「新しい品種を初めて収穫する時は緊張します。見た目は良いのに切ってみると中に空洞ができていて、収穫したスイカ200個を圃場に捨てたこともあります。種苗会社の人と一緒に原因を探りますが、どんな品種でもめげずに試すのは楽しいことです」

楽しみながら農業をしたい

ご両親と一緒に

チャレンジ精神が旺盛で、地元洋菓子店の依頼でスイカのジュレ用に特別甘いスイカを作ったり、2011年には近江牛やスイカなど滋賀の特産品が入った「滋賀まるごとカレー」の製品化に関わったりしたこともある。
来年は新しい直売所が完成する予定で、これからも安心で美味しいものを提供したいと意気込む。
「28歳まで社会人サッカーチームに所属しながら農業をしていました。農家は遊ぶ余裕もなくきつい仕事と思われがちですが、効率よく仕事をすれば自由な時間は作れます。少しでも働きやすい環境を作り、14歳の息子が楽しそうに農業している私の姿を見て、自分もやってみたい!と思ってくれたらうれしいです」(取材・鋒山)

●お問い合わせ
茶谷ファーム株式会社
近江八幡市大中町41
TEL:0748-47-8805
9:00~18:00不定休

 

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