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明智光秀出生地の謎に迫る!多賀町出身説を冊子にまとめる

掲載日: 2020.03.2

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佐目十兵衛会 澤田 順子(さわだ じゅんこ)さん(彦根市在住)

現在放映中のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公・明智光秀の出生地は諸説あり謎に包まれている。多賀町佐目(さめ)出身の澤田順子さんらは江戸時代の地誌や地元の口伝などから佐目が出身地ではないかと推測。地元の仲間と一緒に佐目十兵衛会を発足させ昨年10月、多賀町出身説を冊子にまとめた。「歴女ではありません」と語る澤田さんだが、故郷に誇りを持ち守り続けたいとさまざまな活動を行っている。

江戸時代の蔵の中を調べると…

冊子をまとめたきっかけは、江戸時代に建てられた母方祖父の本家の蔵を調べたことだった。自分の先祖について書いてある古文書が見つかり地域の歴史を調べていくと、江戸時代の地誌「淡海温故録(おうみおんころく)」に「明智光秀の出身地が佐目である」と記されている個所を見つけびっくりした。佐目に光秀のミツから名字をもらった「見津(けんつ)」一族の口伝を知っていたからだ。本格的に調べ始めた2018年、明智光秀が主役の大河ドラマが発表された。その年の10月、多賀町立博物館の古文書教室に参加した澤田さんは、大河ドラマが始まる今、光秀多賀出身説を調べてもらえないかと、講師の先生に頼んだ。「ドラマが始まるこのタイミングで動かないと佐目のことも何も知られないままになってしまう気がしました。光秀に導かれ、動かされている感じでした」

佐目出身を誇りに 次の世代に伝える

この話が県教育委員会に伝わり、文化財保護課の井上優さんと一緒に「光秀佐目出身説の講座」を開くことになった。調査のため一人で佐目を歩き周り地元の人に話を聞いた。山崎の合戦で光秀に味方した多賀の国衆のことや、十二相(じゅうにそう)神社の「十二の灯火」の意味など、それまで明らかにされていなかった佐目の歴史がわかりおもしろかった。その後地元の人と一緒に佐目十兵衛会を発足し、18人の会員が協力して昨年10月、「明智十兵衛光秀 謎多きルーツに迫る 多賀出身説!」と題し、冊子にまとめた。「観光のためというよりも、故郷のことを調べて、次の世代につなげたいです。多賀や佐目をルーツに持つ人に、ほんの少しだけ誇りを感じてもらえて、村が持続していく事に力を貸してもらえるとうれしいです」

口に出すと夢叶う

歴女ですか?と良く聞かれる澤田さんだが、歴史は苦手で特に争い事の多い戦国時代は好きではなかったという。「20代のころはインテリアデザインに夢中になり、東京で勉強しながら仕事もしました。滋賀に帰ってからは、家業の建築業を手伝いながら、滋賀の暮らしをおもしろくするイベントを提案したり、滋賀で初めてのフリーマーケットを開催したりしました」
今は最近多賀町で発見した「山行きぼっこ」を着て東京銀座を歩き、六本木で展示できれば絶対楽しい!と妄想しているという。2018年10月、廃屋になった古民家の片付けを手伝っている時、野良着を見つけた。明治から昭和にかけて作られたものとみられ、村のお母さんたちは「山行きぼっこ」とよんでいたという。端布も入れると約300点にもなった。何度も継ぎ当てしながら使われた野良着は、海外では「BORO」と呼ばれ人気を集めている。多賀の廃村集落から出た貴重なものをたくさんの人に見て感じてほしいという。「山村だけでなく、炭や薪といった町の暮らしも支えていたお母さんたちの山仕事の作業着は、直しながら大切に着ることを前提に作られています。それを見るだけで消費社会への反省を考えさせられます。これまで何か石を投げると皆さんが協力してくださり、そのお陰で実現できました。口に出すと夢は叶うと信じています。これからも故郷を守り伝える活動を続けたいです」

●お問い合わせ
一般社団法人三銀蔵/佐目十兵衛会
澤田順子
メール
3ginweb@gmail.com
ホームページ
http://3-gin.net/index.html

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