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家族の思い出蘇る ひな人形の奥深さ

掲載日: 2021.02.1

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ひな人形作家 東之華(とうか)さん(草津市在住)

東京でのタレント活動から一転、ひな人形作家として活躍する東之華さん。2008年12月に工房を立ち上げ、伝統の素晴らしさを身近に感じてもらおうと、襲(かさね)の色目や新しいスタイルの人形を次々と発表している。「職人は一生勉強」と、平安時代の装束の知識を学び、2017年には十二単(じゅうにひとえ)の着付けの免状も取った。

偶然出会ったひな人形

東京で仕事をしていた2003年、ふらっと立ち寄った百貨店の物産展で、ひな人形の創作実演をしている人形作家の東之湖さんに出会った。東之湖さんの大きな手から生まれる「繊細で美しいひな人形」に衝撃を受けた。鹿児島から女優を目指して上京したが、顔の発疹が出て仕事に悩んでいた時期でもあった。「生まれたときから死ぬまで一生女の子のお守りになる『ひな人形』。改めてこの世界の奥深さに驚きました」色々な人に楽しみや夢、希望を届けたくてタレント活動をしていたが、ひな人形も意味合いが似ている気がした。もう一度東之湖さんとひな人形に会いたい……。
数か月後、東之湖さんが制作している東近江市の工房を事前連絡せずに訪ねた。東之湖さんはびっくりしたが、工房を見せてもらい作業も手伝った。楽しく面白かった。その日は一旦東京に帰ったが、ひな人形のことが忘れられなかった。「タレント活動は瞬間的にみんなに元気を与えるが、ひな人形は人生の歴史にずっと寄り添っている。この文化をもっと広げたい!」
2004年春、滋賀に引っ越し東之湖さんに弟子入りした。家庭科は苦手だったが工業用ミシンはマシンの感覚で面白かった。なぜこの頭になるのか、着物はこの形この色でないとだめなのか…。東之湖さんと京都の古本市に行き、1日がかりで辞典を買いあさったこともあった。日本の祭りや室礼(しつらい)、五節句、衣装など調べたいことはたくさんあり、紐の結び方や菱餅の意味などもノートに書き留めていった。覚えたことを工房に来る客に話すと熱心に聞いてくれるのが嬉しくて、どんどん調べていった。

今にも動き出しそうな

東之湖さんから、華やかに羽ばたいて欲しいとの願いを込めて「東之華」と名付けてもらい2008年12月、工房を立ち上げた。代表作は「ウエディング雛」や、横に裾が長いオリジナルの「源氏雛」。ひな人形の基本的な形式は崩さず、時代に応じた客に寄り添った作品を作っている。「鹿児島県霧島温泉の『天(あま)テラス』というホテルに依頼され、七夕のイメージでひな人形を作ったことがあります。夏の十二単なので薄い紗(しゃ)の生地を使いましたが縫いにくいので素材から探しました。背景の屏風に天の川を描き、お雛さまに星を持たせました。仕草を入れたことで今にも動き出しそうなひな人形になりました」

 

家族の絆が生まれる

独立して13年、現在年間200個ぐらい制作している。客が持参した七五三や成人式で着た着物、祖母の着物などで作ることもある。知識を高めるため平安時代の装束の着付けを研究しているグループに参加、4年前衣紋道(えもんどう)高倉流の着付け免状も取った。「何事も楽しみながら」がモットーという東之華さん。気晴らしに始めたフットゴルフは関西の大会で優勝する腕前だ。「『可愛い』『春らしい』『かっこいい』… お客様の思い描いているその子だけのお雛さまを作ってあげたい。遊びながらひな人形を飾るのは思い出になります。菱餅や雛あられを作ったり、お花を添えたりしてもいい。一緒に楽しむことで家族の絆が生まれます。大変なときも家族のつながり、思い出があると頑張れると思います」

 

●お問い合わせ
人形巧房ひなや 東之華
滋賀県草津市草津3丁目14-30
TEL:077-563-8900

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