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世界が注目「カミロボ」アート 古里滋賀の思い出よみがえる

掲載日: 2021.11.1

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造形作家・クリエイター
安居 智博(やすい ともひろ)さん(彦根市出身・京都市在住)

プロレスラーが試合で使用するマスクやフィギュア、ペーパークラフトなどの造形物を制作している安居智博さん。2004年、少年時代から趣味で作ってきた紙製ロボット型人形「カミロボ」を公表すると、その独自の世界観が注目され、News Week誌「世界が尊敬する日本人100」に選出されるなど一躍時の人となった。コロナ渦の昨年、少しでも皆が楽しい気持ちになってくれればと、「アヒルの玩具を使った人形」を制作し、ツイッターに投稿すると20万件を超える「いいね」がついた。

紙製ロボット「カミロボ」誕生

「カミロボ1号」

高校美術の教科書に掲載された

彦根で生まれ育ち、20歳まで過ごしたという安居さん。幼いころは特撮ヒーローものが好きで、針金で作った人形を特撮のセットに見立てた田んぼのあぜ道や草むらに置いて楽しんだ。まるで映画のワンシーンを見ているようでワクワクしたという。
小学3年生の時、針金を使って肩が動く紙製ロボット「カミロボ1号」を作り、両手に持ったロボット同士を戦わせる「ひとり遊び」で楽しんだ。紙なので衝撃を受けるとゆがんだり痛そうな感じに見えたりするところが、市販の玩具では実感できない人間のリアリティを感じた。友だちに奇麗に作ったガンダムのプラモデルを見せると喜んでくれたが、紙ロボットの反応は良くなかった。自分が大切にしている思いや感じ方は、人と違うと感じた。

「ひとり遊び」がアートに

ニューヨーク近代美術館で販売された
ペーパーフィギュア

大学卒業後造形物などを製作する会社に入社し、特撮ヒーローものの着ぐるみやプロレスマスクをデザイン・制作するようになったが、その後フリーランスになり2004年転機が訪れた。仕事で親しくなったクリエイティブディレクターの青木克憲氏から「カミロボ」を公表してはどうかとアドバイスされたのだ。内面の「ひとり遊び」を公表するのは抵抗があったが、恥ずかしい内面を出すことが表現することだと気づいた。「ありがたいことに全国の大きなイベントや雑誌に取り上げていただきました。News Week誌「世界が尊敬する日本人100」に選出され、ニューヨーク近代美術館でペーパーフィギュアが販売されたり、高校美術の教科書に掲載されたりと、一気に今まで経験したことがないことが起こり戸惑いました」

コロナ渦で、玩具を使った人形が話題に

昨年2月、新型コロナウィルスが猛威を振るい始め世間は重い空気に包まれた。そんな空気を変え少しでも皆に楽しんでもらえるものを作ろうと、湯船に浮かべて遊ぶ「ぷかぷかアヒル」を7個使って動く人形を作った。SNSに画像を投稿すると20万以上の「いいね」がついた。小学生のときから自分の世界観でカミロボを作る一方、人を笑わせたくてギャグマンガを描くなどサービス精神旺盛な面もあった安居さん。そんな自分をもっと出していこうと、エンターテインメント性の強い「玩具を使った人形」を次々とSNSに投稿するとどれも大きな話題となった。

 

滋賀での思い出が作品に活きる

三角コーンで作った着ぐるみスーツ

最新作は「三角コーンで作った着ぐるみスーツ」。24個の三角コーンを万能ハサミで切り、「カミロボ」のように針金でつなぎ関節が動くようにした。できあがった着ぐるみスーツを安居さん自ら装着して歩く動画をSNSにアップすると240万回以上再生された。「日常空間の中で三角コーンが動き出したら、面白びっくり、ちょっと怖いと感じてもらえるかなと思って作りました。高校時代に自主映画を制作したとき、段ボールで着ぐるみを作ってアクションシーンを撮影しましたが、そのときの動きの面白さをヒントに考えました。
滋賀で過ごした少年時代や学生時代に経験したことが、今の自分の創作活動の原点になっています。当時面白かったことを思い出しながら、また新しい作品を作り出していきたいです」

 

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