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掲載日: 2014.08.12

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絵本作家 くせ さなえさん(近江八幡市在住・37歳)

耳が不自由な子も健常者も、楽しみながら手話を学ぶことができる絵本を出版した絵本作家のくせさなえさん。
題名は『しゅわしゅわ村のどうぶつたち』(偕成社)と『しゅわしゅわ村のおいしいものなーに?』(同)で、普通の絵本として絵を楽しみながら簡単な手話も覚えられると好評だ。

「覚える」ではなく「楽しむ」絵本

『しゅわしゅわ村のどうぶつたち』より

くせさんが手話の絵本を作ってみようと思ったのは、ろう学校の幼稚部へ通うおいが健常者との会話についていけなかったから。時を同じくして、親しい編集者から「手話を題材にした絵本を作りませんか」と誘いを受けた。
目指したのは、「手話を覚えるための絵本」ではなく、「手話を楽しむための絵本」。読んでいるうちに手話を覚えてしまうような絵本になるよう心掛けた。手遊びやなぞなぞ、絵さがしなど、読み手と聞き手が一緒に楽しめるような要素も取り入れた。巻末には手話の振りを付けた歌のページを入れ、ジェスチャーゲームのように手話が楽しめるよう工夫した。

夢あきらめず作家に

『じいちゃんとちかみち』より

子どものころから絵を描くのが好きだったくせさんは、すでに小学校の卒業文集には「将来は絵本作家になりたい」と書いていたという。
京都精華大学に進学したが、絵本作家への道は厳しく、卒業後は生活を安定させるため、テキスタイルデザインの会社に就職した。
しかし、絵本への思いは断ち切れず、毎週末に京都の絵本塾に通いはじめた。
ここで出会ったのがグラフィックデザイナーの祖父江慎(そぶえしん)さんだった。
絵本塾の講師だった祖父江さんは、くせさんを「時代のはやりを気にせず、純粋に見た世界を丁寧に描く努力家」と認め、プロへの道を開く手助けをしてくれた。
そして2010年、子どものころによく遊んだ近江八幡の風景を舞台にした『ぼくとおおはしくん』を制作し、講談社の絵本新人賞を受賞した。
懐かしさのある情景に登場人物が生き生きと描かれていると高い評価を受けた。受賞作が絵本として出版されるときも、祖父江さんがデザインなどをアドバイスしてくれた。
昨年出版した手話絵本『しゅわしゅわ村のどうぶつたち』と『しゅわしゅわ村のおいしいものなーに?』では、祖父江さんやろう学校教員の長谷川純子(はせがわじゅんこ)さん、「NHKみんなの手話」の講師を務める早瀬憲太郎(はやせけんたろう)さんの監修を受けた。

手話は楽しい「暗号」

『しゅわしゅわ村のどうぶつたち』より

絵本を出したいと考えていたとき幼稚園児だったおいは、出版されたときは小学生になっていた。人工内耳で健常者と変わらない生活が送れるようになったが、聞こえるようになってもくせさんの絵本を手放さなかった。また、おい以上にこの本を気に入ったのは健常者の弟で、どんどん手話を覚えていったという。
くせさんは保育園などで自分の絵本の読み聞かせも行っている。手話をまねながら聞いてくれる子どもたちの反応を見て、手ごたえを感じているという。健常者の子どもにとって手話はまさに、ワクワクする楽しい「暗号」だ。
現在は2014年1月に誕生した長男の育児に追われる毎日だが、0歳児にも絵本の好みがあることを知り、ますます創作意欲を燃やしている。
(取材・福本)

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