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掲載日: 2014.12.9

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古来窯・六代目 上田 直方さん(甲賀市在住・57歳)

「茶陶の里」として知られる信楽で「茶陶は見て楽しむ芸術品ではなく、使ってこそ価値がある」という信念で作品を作っている陶芸家・六代目上田直方(うえだなおかた)さん。研ぎ澄まされた感性と独自の窯や土から創り出す作品が人の心を打つ。信楽焼の伝統をもとに、新しい陶芸の世界を目指している。

萩、丹波、そして信楽へ

上田さんは子どものころからものを作ることが大好きだった。しかし、陶器の世界には縁がなく、高校時代にはまっていたのはバイクと音楽。アルバイトでお金を稼いではバイクに寝袋を積み、ツーリングして全国各地を旅した。 あるとき、兄から「お前はものづくりが好きだから、陶芸をやってみたらどうだ」と言われ、当時流行していた映画「男はつらいよ」の「寅さん」に刺激され、修業の旅に出ることを決心した。 まず、山口県の萩に行き、最初に目に付いた陶芸店へ飛び込んだが、そこは陶芸作家の窯元ではなかった。 汽車に乗って次に向かった先は兵庫県の丹波。パンを買いに立ち寄った店で丹波焼の窯元を紹介してもらったが、そこは日常使いの陶器を登り窯で焼く窯元だった。 4年間働き、経験を積んで信楽の大きな製陶会社に転職。現場で働きながら作家活動に精を出し、朝日陶芸展に入選した。 気を良くした勢いで、その会社でアルバイトをしていた女性と交際がはじまり、とんとん拍子で結婚話が進んだ。しかし、彼女はその会社の親戚筋の窯元「古来窯(こらいがま)」の五代目上田直方の長女だったのだ。 名門の窯元として恥じないようにするにはどうすれば良いかと2人で相談し、陶芸を基礎から勉強し直そうと決心。京都の陶工訓練校で学ぶことにした。その後さらに1年、釉薬の勉強にも励んだ。

人の営みの中にこそ

抹茶茶碗

そんなとき、京都の野村美術館の学芸主査・古賀健藏(こがけんぞう)さんと出会った。 古賀さんは道具店の出身で、“本物”を見抜く力が鋭く、チャンスがあると名品の茶碗で茶を飲もうと誘ってくれた。 「良いんですか?」と尋ねると、「私が扱っているのは、人の営みの中で生きている道具です。茶道具は使ってこそ価値や意味があります」と古賀さんは答えたという。「香久山」という有名な茶碗で茶を飲ませてもらったときは緊張して良さがよく分からなかったが、後に東京の美術館で再び目にした時には大変感動したという。

使うほどに増す感動

結婚後、五代目上田直方に師事し、厳しい修業の末、2010年に六代目を襲名した。 「わが家の茶器には静かな中にも存在感があり、使えば使うほど良さが出てきます。茶室の中で周囲の茶器との相性も悪くありません」 上田さんが心がけているのは信楽焼独特の手触りと緋色(ひいろ)と呼ばれる深い赤だという。木節粘土に石英が混じった土で作品をひねり出し、半地下式の独自の穴窯で焼く。 「道具の向こうに人がいる」という信条を大切にしている。 (取材・越智田)

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