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掲載日: 2015.04.15

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山之上刀薙祭保存会 会長 寺嶋 裕文さん(竜王町在住・60歳)

写真右が寺嶋さん

毎年5月3日に竜王町山之上地区で行われる国選択無形民俗文化財「山之上杉之木神社のケンケト祭り」。数え年11歳から21歳の若者がなぎなた踊りを奉納する、450年の歴史を誇る祭りだ。少子化などにより祭りの担い手が減る中で伝統を守っているのは寺嶋裕文(てらしまひろふみ)さんが代表を務める「山之上薙刀祭保存会」だ。踊りの指導、衣装の貸し出し、わらじの手配まで活動は多岐にわたる。その苦労や、祭りに寄せる思いを聞いた。

担い手不足に悩む

寺嶋さんは大手製造業のサラリーマン。地方への出張が多く、忙しい日々を送っていたが、25年前、自治会の役員として地域の広報紙の取材のためケンケト祭りの練習場所を訪れたところ、踊りの指導の手伝いを頼まれたのをきっかけに保存会に入会した。 祭りは、「鉦(かね)打ち」と「振り子」がチームになって歩幅や回転などを合わせて踊る。踊りながら7~8㌔㌘もある鉦を操る鉦打ちや、振り子が長いなぎなたを操る踊りは難しい。 祭りには、山之上の4地区から若者約100人の参加が必要とされる。昔は若者が多く、役付けをくじ引きで争うほどだったというが、70人ほどいたなぎなたの振り子は50人ほどに減少。 少子化と同時に、仕事や学業の都合で祭りに出られない若者が増え、先輩から後輩へ踊りがうまく伝承されなくなってきた。 「このままでは450年の歴史が消えてしまう! 」 寺嶋さんは危機感に迫られた。

個人の負担を軽減

寺嶋さんは保存会の先輩に相談して、4地区の子どもの名前と年齢の一覧表を作り、早めに声を掛けてメンバーを募るようにした。さらに若者が少ない年には、参加年齢の幅を広げる工夫もした。 祭りには伝統芸能としての一面もある。単に楽しむだけにはしたくないと考え、練習に力を入れた。祭りの前の土日には、とことん練習に付き合った。 約8㍍もあるサギなどの大道具や小道具は、若者だけでなく父兄も協力して作る必要がある。作り方の指導にも力を入れた。 衣装も各家への高額出費は負担が大きく、10年ほど前から保存会で衣装を作り、貸し出しをするように改善した。わらじも昔は各家庭で作っていたが、今は作れる人がいないので保存会で何とかしなければならない。他の地区では、わらじを履かずに靴で済ませることもあるが、自分たちがやってきた「姿」「形」を続けることに意味があるという考えから、わらじは欠かすことのできないアイテムだ。 県内でわらじを作っている人は極めて少ない。3年前には福井県の県境に近い長浜市余呉町まで足を運び調達したという。

義務ではなく楽しむ

2年前、県内各地の民俗文化財の保護団体などで作る滋賀県民俗文化保護ネットワークに加わった。祭りの知名度を上げ、地域活性化につなげたいと考えたからだ。2014年11月には甲賀市水口で開かれた「近畿・東海・北陸ブロック民俗芸能大会」にケンケト祭りも参加。 最近は多方面の人々との交流が実を結び、博物館や大学からも見学に来てもらえるようになってきた。 伝統芸能の保存と伝承は地域や保存会の理解と協力があってこそという寺嶋さん。 「若者やその家族と一体感が味わえることがうれしいです。この活動を通じて、私自身も楽しませてもらっています」 (取材・鋒山)

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