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掲載日: 2013.06.4

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歌手 yokkoさん(大津市在住・30歳)

耳が聞こえる人も聞こえない人も、みんなで音楽を楽しもうよ!……ステージに手話を取り入れ、頑張っている女性シンガーのyokko(ヨッコ)さん。声はもちろん、手で、目で……明るく軽やかに全身を使って歌う姿は多くの人の心を捉え、手話に対する理解が人から人へ広がっている。

手話交え五感で表現

「まるでダンスみたい」と、観客が感想をもらすyokkoさんのライブ。
手話を交えて表情豊かに歌う彼女は生き生きとしていて、これまでの手話のイメージとはまるで違う。
単に歌詞を手話で伝えるだけではなく、手話そのものが音楽になっている。手で歌い、目で歌い、体で歌う……歌う人、聞く人ともに五感の全てを通して音楽を楽しめるのがyokkoさんのライブだ。
「将来、yokkoちゃんのような歌手になりたい」「手話をもっと知りたくて本を買った」……こんな観客の反応も大きな励みになっているという。

音楽人生を変えた手話教室の先生の「一言」

きっかけは手話教室の先生だったある女性との出会いだった。
石山高校の音楽科を経て大阪音楽大学を卒業、夢だった歌手活動を始めて1年半ほど経ったころ、一時期声が出なくなり、喉の不調に悩まされた。
大きな不安と焦りの中で、万一、治らず声が出なくても手話ならいろいろなことが伝えられるのではないかと思い、衝動的に手話教室に通い始めた。そして、このときの耳が聞こえない先生の一言がyokkoさんの人生を変えた。
「私も音楽が好きよ」
「え?(聞こえないのになぜ?)」
「音楽は体で感じるものだから」
先生のこの言葉で「耳で聞くことだけが音楽ではない」ことに気が付いた。
障害者支援など、いろいろなボランティア活動をしてきたが、「聞こえない人には音楽は分からないだろう」と思い込んでいたことが恥ずかしくなり、ショックを受けた。「先生にも自分の歌を聞いてほしい!」
そんな気持ちから、手話を交えて歌うスタイルが生まれた。
照明や手拍子の動作のほか、電光掲示板に歌詞を映し出すことでも音楽が表現できることに気がつき、五感を動員した音楽を考えるようになった。
だが、現実はそう簡単ではない。
遠回しな言い方や、比喩的な表現は理解されにくく、歌詞をそのまま手話に直してもスムーズに伝わらなかった。さまざまな工夫を加えて手話にしていく努力が必要だった。

人権テーマに講演も

手話を交えながら歌うyokkoさんの姿が、ミュージシャン・JERRYBEANS(ジェリービーンズ)のメンバーの目に留まった。不登校の経験がある彼らは講演とライブを組み合わせた「マイペースプロジェクト」を通して、音楽やメッセージで生きる勇気と力を与える活動をしている。
yokkoさんも2011年からこのプロジェクトの活動に加わり、手話通訳やコーラスなどを担当。さらに、ソロやユニット「es- edge store(エスエッジストア)」としても活動しており、滋賀県内や大阪のライブハウス、学校のイベントなどで歌うほか、人権をテーマにした講演活動にも力を注いでいる。
「手話は耳が聞こえない人だけのものではありません。聞こえる人にとっても、身近なコミュニケーションの方法だということを忘れないでください」
(取材・澤井)

 

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