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日々の暮らしを素敵に彩る“新感覚のやきもの”

掲載日: 2025.09.29

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陶芸家
村上 直子(むらかみ なおこ)さん・白井 隆仁(しらい りゅうじ)さん(甲賀市在住)

焼き物の里信楽で“旬の器”を手掛ける陶芸家の村上直子さんと、アクセサリーやオブジェを中心に作陶活動を続ける白井隆仁さん夫妻。日曜日だけオープンする工房に併設された店舗には、今注目の作家作品を手に入れようと、県外からもたくさんのファンが訪れる。

「器のしごと」をしています

「器のしごと」

「もうひとつの器のしごと」

村上さんの作品はどれも温もりを感じさせる焼き物だ。赤土に白化粧を施した白い器や、さび色、黒色の器など、使い手の想像力を掻き立てられるものばかり。「生涯をかけて暮らしにまつわるモノづくりをしたい」と、大阪の印刷会社を退職して28年。もともと印刷会社の社内報の取材で信楽を訪ねたのが、作陶の道に入るきっかけだった。
県信楽窯業技術試験場で焼き物の基礎を学び、周囲の協力も得て2007年陶芸家として独立。同時に、車の整備工場だった場所を改装して自分の作品を販売するショップ「器のしごと」を構えた。
2021年には住居と工房を兼ねたショップ「もうひとつの器のしごと」をオープンさせ、夫の白井さんの作品などと一緒に陳列している。
村上さんにとって作品は焼き上げたら終わりではない。店舗にしつらえたアンティークな什器が、作品のイメージを高めている。「什器はお客様に、器づくりの仕事をしている“私”を伝えるツールです」

動植物をモチーフに

Sakeカップ

村上さんと白井さんとの出会いは10年ほど前、白井さんが休日を利用して信楽へ焼き物散策に出かけた時、たまたま村上さんの店に入ったことだった。「信楽で一番おしゃれな店でした」と、白井さんは当時を振り返る。
柔らかな粘土が瞬く間に形作られていく村上さんの技とセンスに魅力を感じた。いつしか仕事の休みの日は村上さんの工房で仕事を手伝うようになり2017年に結婚。仕事を辞めて村上さんと一緒に陶芸の道へと歩むことになった。
白井さんの作る「Sakeカップ」は鹿や狐をモチーフにした器で、動物の顔を裏向けに置くと酒器になったり小物入れにもなったりする楽しいカップだ。ハスの実やつぼみをモチーフにした箸置き、手びねりの小鉢などが村上さんの作品群に溶け込んでいる。花びらを白磁で作った花ブローチや、煙突のある家のオブジェなど、白井さんの豊かな感性は「細工」の世界にも広がる。

ワクワク感を共有する施設

陶器市で配布された団扇

「もうひとつの器のしごと」店内

毎年春秋の2回開催される信楽の陶器市。約5万人が来場するという県内でも屈指のイベントで、白井さんはイベント会場で配布される団扇やチラシのイラストを10年前から描いている。「器と自然と人」をテーマに陶器市の賑やかな雰囲気が表現されている。イラストを描き始めたのは結婚後というが、イラストレーターとしてもすぐれた才能を発揮する白井さんだ。
二人の作品は婦人雑誌や工芸品を扱う専門誌などで紹介される一方、東京・大阪の百貨店やギャラリーでも年間を通じて展覧会が開かれ、オンラインショップでは品切れが出るほどの人気だ。
来年春には新たな工房が完成する。森に囲まれた自然豊かな場所に暮らしと仕事が同居する空間だ。
「ここでは陶芸教室も開こうと考えています。皆さんと共に楽しみ、ワクワク感を共有していただける場所にしたいと思っています」と村上さんは抱負を語る。(取材・髙山)

●お問い合わせ
器のしごと

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