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掲載日: 2005.01.23

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尺八演奏家 山本邦山さん

今回ご紹介する素敵な人は、尺八演奏家の山本邦山さん。2002年に人間国宝の認定を受け、2004年春の叙勲では紫綬褒章を受章した。

身体が覚えている父の記憶

1937年大津市に生まれる。父は尺八の師範、祖母は箏の師範という邦楽一家で、小さなころから邦楽に慣れ親しんでいた。しかし、六歳の時に父が戦死。わずかな記憶は、手をとって尺八の手ほどきをしてくれたこと。今でも身体がそのことを覚えている。

管楽器が教えた尺八の魅力

九歳から父の師匠でもあった中西蝶山師の下で本格的に尺八を学ぶ。またこの頃から、フルートやピアノ、トランペットなど洋楽器にも親しむようになった。中でも管楽器が好きで地元の大津管弦楽団に所属しフルートを吹いていたこともあった。「管楽器は構造が複雑で機械が吹いている感覚だが、尺八は手の肌で演奏する感じ」と違う楽器に触れることで尺八の奥深さを知る。尺八は竹に五つの穴を開けただけの実に素朴なもの。邦山さんが一音一会と題し、その場限りの演奏を大事にするのは、尺八が人間的で感覚的な楽器だからであろう。

チャレンジ精神が世界への道を開く

ニューポートジャズフェスティバル(1967年)
「失敗して元々。何でも機会があれば挑戦してきた」という邦山さん。
このチャレンジ精神がジャンルや国境を越えて様々な演奏家と共演するという道を開いた。1962年にはアメリカのジャズクラリネット奏者トニー・スコット氏と「禅」というレコードを発表。ジャズに邦楽器が入った最初のレコードと言われている。
その後も、世界的ジャズアーティストのヘレン・メリル、山下洋輔、ゲーリー・ピーコック、インドのシタール奏者ラビ・シャンカールなどと共演した。邦山さんの奏でる奥の深い音色が世界の観客を魅了してきた証拠だ。

湖国で伝統音楽の魅力を伝えたい

中学時代は、スポーツも万能で駅伝ではアンカー、野球・テニスなどでも活躍していた邦山さん。「皇子山中学校の同窓会ではいまだに同級生から『親分!』と呼ばれてね」と照れながら大津での思い出を語ってくれた。 今年の三月には、長年勤めた東京藝術大学教授を退職。19歳で東京に出てから初めて大津に居を戻す。最近は、音楽関係以外の人と知り合えるのが楽しいという。
1月30日にはびわ湖ホールで尺八のリサイタルを行う山本邦山さん。1960年代に演奏して以来の大津でのリサイタルとなる。「邦楽に関心を持つ人が増えるように若い人にも伝統音楽の魅力を伝えたい」とアーティストとしてこれからも尺八を演奏し続けていきたいと湖国への思いを語ってくれた。

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