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掲載日: 2006.09.13

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盲導犬とともに歩む第2の人生 濱本捷子さん

濱本 捷子さん(64歳) はまもとかつこ

今回の素敵な人は、大津市在住の濱本捷子さん(64歳)。50歳のとき病気とケガが原因で全盲となるが、盲導犬との出会いをきっかけに新しい人生をスタート。現在、二代目の盲導犬ドゥーリーを家族に加えて暮らしている。
この夏、自分史をつづった「かっちゃん、拝まんせ」を出版し、話題となっている。

50歳で失明……盲導犬との出会い

ご主人の成雄さん(右から2番目)お孫さん、パーシャと一緒に

戦争中の物資の乏しい時代、眼病を患って生まれた濱本さんは10代で左眼球を摘出、50歳でケガが原因で右目の視力も完全に失ってしまった。
失明という深い悲しみから立ち直るきっかけとなったのが、盲導犬と共に素敵に歩く、ある女性との出会いだった。
「目が見えなくても、かっこいいお母さんでいよう」。そう心に決めた濱本さんは、京都市にある「京都ライトハウス」で1年間の生活訓練を、さらに関西盲導犬協会で4週間の訓練を受け、1995年、盲導犬パーシャをパートナーに迎えて新しい人生をスタートさせた。
「かっちゃん、拝まんせ」では思春期に眼球を失った悲しみ、心の葛藤、家族との絆、生活訓練の様子などが静かに語られている。
重い課題を背負った人生であるはずなのに、何度読み返しても心に残るのは「やさしさ」ばかり。
濱本さんは「たとえ失明してもリハビリの道があること、また、自立に向かって生きる技術や工夫を身につける施設があることを知ってほしい」と語る。この本は濱本さんの自分史であると同時に、これから視力を失うかもしれない人や、その家族への希望のメッセージでもある。

自立した生活が送れるように活動

点字ワープロで書類を作っているところ

パーシャと孫たちと

濱本さんは滋賀県視覚障害者協会女性支部の中心的なメンバーとして活躍すると同時に、小・中学校や企業での講演にも精を出す。
協会では県下の視覚障害者の女性が集まり、それぞれが自立して生活できるよう互いに助け合っている。
編み物、料理教室、工場見学、青年海外協力隊を招いての勉強会など、メンバーが交代で企画や運営をしている。
一人一人が責任を持って行動できるように力をつける事、楽しく生きる技術を身につける事が目的だという。
「今後は視覚障害者だけでなく、健常者の女性と一緒に同じ目線で活動していきたい」と、抱負を語ってくれた。

補助犬への理解を高めたい

ドゥーリー幼少期

日本は欧米に比べ、盲導犬や聴導犬などに対して社会の理解が低いと濱本さんは胸を痛めている。
2002年に「身体障害者補助犬法」が制定されたにもかかわらず、今でも盲導犬の同伴を断る病院や施設が多いと聞いて驚いた。
取材に伺った時、玄関でドゥーリーが大歓迎してくれた。日本全国、ドゥーリーがどこへ行っても大歓迎されるような社会にしなければと痛感した。
(取材・白崎)

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