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掲載日: 2006.11.8

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細密画を描く 杉野 由佳さん

杉野 由佳さん(35歳)

今回の素敵な人は、植物と昆虫の細密画を描く杉野由佳さん(35歳)。県立朽木いきものふれあいの里や県立琵琶湖博物館での仕事の傍ら、精力的に細密画を制作、個展も開いている。守山市のご自宅でお話を伺った。

色を塗ったら、世界が広がった!

ショウジョウバカマ(右)

杉野さんが描く「細密画」は、植物学など専門的な知識も必要とする繊細な絵画で、植物や昆虫がありのままに、そして芸術的に描かれているのが特徴。
これまで滋賀会館サロンや朽木いきものふれあいの里、滋賀県立男女共同参画センターなどで展覧会を開催し、思わず触れたくなるような作品は多くの人を魅了してきた。
杉野さんが細密画に興味を持ったのは10年ほど前のこと。「朽木いきものふれあいの里」で自然観察指導員として在職中、植物画を描く体験教室に参加したことがきっかけだった。
植物や昆虫の観察にスケッチは欠かせないが、体験教室で初めて自分の作品に色を塗り「なんてきれいなんだろう!」と感動したという。
細密画の基礎を学んだあとは独学で技術を磨き、以来、精力的に作品を制作してきた。

まずは観察!そして観察!

冬芽(左)・シロツメクサ(右)

一口に植物を描くと言っても簡単ではない。「本物がかもし出す雰囲気は、あらゆる角度から観察して初めてつかめます」と杉野さん。目に見える部分だけでなく、葉の裏側や茎についている細かい毛、花びらはもちろん、オシベやメシベまでとことん観察することが大切とのこと。さらに下絵だけで2時間以上かかることも多く、この段階で挫折する初心者も多いそうだ。
苦労するのは彩色。見たままに塗るのではなく、質感を表現するため、常に描き方を模索しながらの作業となる。
「じっくり観察しているうちに、描いている花のシーズンが終わり、翌年まで持ち越す作品もあります」とのこと。杉野さんは楽しそうに笑うが、その根気には驚くばかりだ。

子供たちに自然の豊かさを伝えたい

仕事と子育てで多忙な毎日を送る杉野さんだが、子供たちに生き物のことをわかりやすく紹介したいと、今春から友人と2人で紙芝居の制作も始めた。先月開催された琵琶湖博物館開館10周年記念イベントで作品を発表し、好評を博した。
「これからも細密画を描き続けながら、自然の美しさを子どもたちに直接語っていきたい」と杉野さん。作品そのままの誠実な人柄が印象的だった。
(取材・高井)

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