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掲載日: 2007.01.3

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甲良町子育て支援センター所長 大橋美智子さん

甲良町子育て支援センター所長
甲良東保育センターあおぞら園園長
大橋美智子さん(49歳)

今回の素敵な人は、地域の子育て支援に取り組む甲良東保育センターあおぞら園の園長・大橋美智子さん(49)。昨年7月に開所した甲良町子育て支援センターの所長を兼任し、活躍中。

保育士経験かわれ所長に起用

昨年7月、甲良町に子育て支援センターが開所した。山崎義勝町長の「乳幼児だけでなく、小中学生から青年期までの子育てを隙間なくサポートする体制をつくりたい」という思いから誕生した。同町は2001(平成13)年に保育園と幼稚園の機能を併せ持つ保育センター「あおぞら園」を設立し、希望するすべての乳幼児が保育を受けられるよう体制を整えたことで注目を集めた。
大橋さんは「あおぞら園」の設立当初から園長を務め、さらに29年前から保育士として同町に勤務してきた実績から「多くの子どもやその保護者に声をかけられる存在」として、支援センター所長にも起用された。常任する相談員のほか、小学校教諭や保健師、学童保育の先生など10人がスタッフとして事業を支えている。

長いスパンで成長見守る

大橋先生(右から2人目)とあおぞら園の職員

大橋さんは「初めは何から取り組んでいいのか分かりませんでした。まずはスタッフが集まって、課題を整理することから始めました」と話す。中でも印象深かったのが保健師の言葉だったという。
「保健師は赤ちゃんのときから子どもと関わることができる立場にありながら、小学校への入学と同時にそのつながりが途切れてしまう」というものだった。気にかかる子どもがいても、その後の成長を支援できないことにジレンマを感じていたという。不登校やひきこもり、いじめなど、甲良町を見渡してみると悩みを抱える親子はたくさんいる。保育センターを卒園したあとの子育てに目を向けることこそ支援センターの役割であると、スタッフの意識は固まった。

学校や地域との連携を強化

甲良町子育て支援センター

支援センターがスタートしてからは、学校との連携が不可欠であることを痛感し、甲良町内の中学校に情報交換のための窓口を作ってもらった。またセンターで把握しきれない水面下で悩む親子を助けるにはとなり近所の目が欠かせないと、地域との連携にも力を入れていく予定だ。さらに4ヵ月健診や10ヵ月健診で保護者たちに親子教室への参加を呼びかけている。学校と地域と保護者とをつなぐパイプ役になることが目標だ。

わが子の体験生かして

子育て支援センターのスタッフ

2つの役職を兼務する責任は並大抵ではない。エプロンをつけて園児たちに囲まれている大橋さんを見ていると、どこにそんなエネルギーがあるのか不思議になる。「職場やスタッフの協力のおかげです。周囲の方には本当に感謝しています」と笑顔で話してくれた。
実は大橋さんも子育てに悩んだ母親の1人。「自分の子供が不登校になったときは本当にしんどかった。だからこそ、つらい経験を生かして、今悩んでいるお母さんの力になりたい」と話してくれた。
町をあげて子育てを支援する甲良町の体制と、園長と所長を兼任しながら活躍する大橋さんの前向きな姿勢は、子育てに悩む人たちにどれだけ勇気を与えることだろう。優しく強い大橋さんに、どこかマザー・テレサの印象が重なる取材だった。
(取材・白崎、瓜生)

 

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