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掲載日: 2010.09.15

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淡海書道文化専門学校 教授  奥平 朋子さん (東近江市在住・77歳)

淡海書道文化専門学校で書や絵手紙を教える奥平朋子さん。
本格的に書を始めたのは53歳から。

それが人生を大きく変えた。

書道教師目指して単身函館から滋賀へ

北海道の函館に住んでいた奥平さんは、子育てが一段落した49歳のとき、何か習い事をしてみたくて週1回書道教室に通い始めた。

「これこそ自分がやりたかったことだ!」と思い、夢中になった。書への思いは募り、本格的な書道の先生になりたいと思うようになった。

書道の先生を養成する学校は全国的に珍しく、北海道から遠く離れた滋賀に「淡海書道文化専門学校」があった。

子どもは既に独立していたが、悩んでいると、夫が「行っておいで」と背中を押してくれた。うれしかった。

53歳のとき、意を決して1年間と期限を決めて単身滋賀へ移り、入学した。1年間の寮生活では朝から晩まで必死で勉強した。書道の実技だけでなく、書道史や書道概論などの勉強は、自分にとって久しぶりで楽しかった。

夫の死、母の介護を乗り越えて

1年後、北海道に戻り念願の書道教室を開業。多い時は100人くらいの生徒を抱え、10年間活動した。しかし、夫が突然亡くなり、悲しむ間もなく京都の実家の母も病気になった。63歳で40年住んだ北海道を離れ、実家に戻って2年間介護した。

母が他界した後、淡海書道文化専門学校から講師就任の誘いがあった。65歳の自分を必要としてくれることがうれしかった。

滋賀に移り住み、再び教える身となった。生徒は若い人から定年後の年代まで幅広い。40代までの平凡な専業主婦からは想像もつかない、波瀾万丈でさまざまな人との出会いに満ちた日々。いつもかたわらに「書」があった。書が人生のメーンイベントをつむぎ出し、書を書くことが心の支えとなった。

絵を添え広がる書の世界

10年くらい前から、書の世界がさらに広がった。礼状などに絵を添えた絵手紙を書くようになったのだ。

それまで絵を描いたことは全くなく、本を見て自己流で描き始めた。字だけでは味気ない手紙が、絵を添えることで明るくなった。書く文字が少なくても気持ちが伝わるため、お便りが気軽に書けようになった。季節ごとに絵の題材を考える楽しさも知った。絵手紙では、文字が担う言葉としての情報だけでなく、手書きならではの文字の表情が出せる。添える絵には言葉で言い尽くせない思いを込められる。豊かな心の世界を伝えるのに最適なため、友人やお世話になった人に毎日のように絵手紙を書くようになった。

絵手紙を受け取った生徒からぜひ教えてほしいと言われ、4年前から授業で絵手紙を教え、好評を得ている。

作品は専門学校や銀行などを会場に発表、絵手紙の本も知道出版から3冊出版するなど、活躍の場を広げている。
(取材・鋒山)

 

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