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掲載日: 2010.09.21

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藤居 三紀子さん (大津市在住・67歳)

布にアップリケや刺しゅうで絵を描く「布絵」。主婦業のかたわら布絵づくりを30年以上続けている藤居三紀子さんは2年半前、活動拠点を北海道から大津に移し、精力的に創作活動に励んでいる。10月5日から大津市坂本で作品展を開く(11月28日まで)。

布が絵の具、糸が鉛筆がわり

布絵は、布が絵の具、糸が鉛筆がわりになる。使う布は外国のもの、絣、ちりめん、蚊帳……とさまざまで、柄や質感、年代の異なるものを組み合わせて使い、刺しゅうや刺し子糸で表情を出していく。意匠は花、野菜、魚など思いつくまま。主に日常の風景を作品にする。
作品作りに使ってほしいと、古布を譲り受けることも多い。色あせたつぎはぎだらけの古布も藤居さんの手にかかると、作品として新たな命を吹き込まれる。
「つぎはぎした古い布は特に気に入って作品に使います。持ち主がどんな気持ちを込めて針を刺していたのか想像し、布と対話しながら制作するのはとても楽しいです」

平面の布が 立体になるのが面白い

子どものころから針仕事が大好きだった。子育て時代に趣味で始めたアップリケや刺しゅうが布絵のきっかけになった。かばんにアップリケや刺しゅうをすると、平面の布地が立体的な味わいに変わるのが面白く感じられた。
最初は小さな額に入れられるほどの布絵を作っていたが、作るほどに魅力に引き込まれ、80(昭和55)年には背の丈ほどの大作のタペストリーに挑戦した。制作に何カ月もかかる大作を仕上げて自信をつけ、以来20年以上、雑誌「クロワッサン」の創作壁掛けコンクール「黄金の針」が終了するまで、毎年タペストリーを応募してきた。多数が入選して、銀賞を2度受賞した。
普段は鍋つかみやコースターなどの小物、かばん、座布団、小さなタペストリーや額に入れておく布絵などを作っている。

お気に入りの滋賀の町並みの中で

第19回黄金の針 銀賞「朝、森の中から・・・・・・」(1995年)

北海道の小樽では、自宅にアトリエ・布遊び工房「葉」を開いて創作活動を続け、教室も開いていた。
アトリエや教室は人気を呼び、道内、岐阜、九州などで10回以上も作品展を開いた。「四季の布絵あそび」の本を出版。テレビや雑誌でも紹介された。
2年半前、夫の出身地の滋賀に引っ越すことになり、町並みが気に入った大津市坂本に家を建てた。
その坂本の情緒ある町並みに建つ公人屋敷で、10月5日から作品展を開く。今回はニット小物を作る長女の田中知佐子さんとの共同展示。布絵作品を約100点出展する。
(取材・鋒山)

 

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