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掲載日: 2011.02.24

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藤三郎紐4代目 太田 耕吉さん (大津市在住・73歳)

大津市逢坂に店を構えて百四十余年。滋賀県指定伝統工芸品「藤三郎紐」の4代目・太田耕吉さんは、全国でも珍しい草木染めの組紐を作り続けている。自然素材を用いた繊細な色合いが人気だ。

全国でも珍しい 草木染めの組紐

たくさんの細い絹糸や錦糸を組み上げて作る伝統工芸品「組紐」。糸を撚って作る「撚紐」や、1本の糸を編んで作る「編紐」に比べてはるかに丈夫で、組み上げることで生まれる美しい模様が魅力だ。
もともと仏具や巻物の飾りひもとして渡来、その後、武具や茶道具の飾り、帯留めや羽織ひもなど和装の用途にも使われるようになった。
「藤三郎紐」の創業は1867(慶応3)年で、滋賀県では唯一、組紐の技を今に伝えている。逢坂山の関所近くにあるため、開業当時は京へ向かう武士がたくさん訪れ、武具や印籠のひもを修理していったという。現在は主に帯締めを生産している。
紅花やウコンなど自然素材を用いた草木染めは先代が取り入れた。繊細な色合いが人気で、全国的にも珍しい。
太田さんは幼いころからひもを組むガチャガチャという音の中で育った。夜遅くまで仕事をする父母の姿を見て自然に覚え、12歳で組み始め、高校生のときには本格的に組んでいたという。

約1000本の絹糸と 14の工程

絹糸を染め、よりあわせて長さをそろえる。組台を使って組み、しわをのばす。組紐を作る組台には何種類かあるが、主に使うのは歯車がかみ合う音からガチャ台とも呼ばれる「内記台」。全国でもこれを使いこなしているのは太田さんただ一人。40玉の糸を組み合わせて1本の組紐を作る。織物と異なり「縮む力」が出るよう組み上げる。伸び縮みしないとひもをきゅっと結べないからだ。
「内記台を操る力の入れ具合ひとつでひもの固さが変わってきます。固過ぎず柔らか過ぎない絶妙のあんばいに仕上げるのは機械では無理。手組みの技あってこその味わいです」
1本の紐に約1000本の絹糸を使い、14もの工程を経て完成する。1日2、3本しかできない根気のいる仕事だ。それだけに美しく染め上がり、ちょうどいい固さの納得できる組紐ができたときはとてもうれしいという。

組紐の魅力を多くの人に

近年着物の需要が少なくなり、中国製のものに押され気味だ。そんな中、組紐の魅力を一人でも多くの人に伝えたいと、5代目の息子さんと一緒に組紐を利用したアクセサリーや小物、ネクタイなども手がけている。浮世絵や般若心経をモチーフにした繊細な組紐画にも挑戦してきた。大学生を2週間預かって染めや組紐作りを体験させたり、園児に草木染めを教えたり、予約制で組紐の携帯電話ストラップを作る体験教室も開いている。
(取材・鋒山)

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