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掲載日: 2011.04.21

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農の匠 福永 昭子さん (甲賀市在住・76歳)

農山漁村地域で育まれた素晴らしい技術や知識を持った人を「農の匠」に認定する制度がある。地域の食文化を伝える匠として活躍する福永昭子さんもその1人。「食は命」をモットーに、長年地元食材を使った料理の普及に力を注いできた。

最初はJAの生活指導員

「農の匠」は、米や野菜、花作りなどの「農業技術」はもちろん、郷土食や地域の農産物の活用などの「農村の食文化」、わら細工、寄せ植えなど農村ならではの「工芸文化」を維持継承する地域農業のリーダーである。

農村女性の地位向上のために活動するJAの生活指導員としてスタートした。1967(昭和42)年、勤務していたJAこうかの生活指導員となり、各地区で食生活や健康指導のための料理講習やレクレーション指導を始めた。

「仕事で始めた生活指導員でしたが、活動を通じて私自身が食の大切さを改めて学ばせてもらいました。『食』という字は人が良くなると書きます。まさに食は命です。安全で安心な地元の食材を生かし、長い年月をかけて地域に住む人の健康に最も適した形に作り上げられた郷土料理のよさを再認識しました」

保育園にゼリー

JA退職後、当時の甲賀郡7町の生活改善グループ員や普及活動推進協力員らと共同で、旧甲賀郡7町の特産品をまとめた料理本「ふるさと甲賀七彩ものがたり」を発刊。水口のかんぴょうや土山の鮎河菜など、その土地の伝統野菜ごとに歴史や栽培法、素材を生かす材料の組み合わせからレシピまでを丁寧に紹介した。「甲賀七彩」と名付けたのは、食卓を7町の野菜で彩ってほしいとの思いからだ。
また、当時の土山地区の仲間らと年に1度、町内4カ所の保育園に地元食材を使ったデザートをプレゼントすることにした。幼いころから地元の味に親しんでほしいと、町内産のイチゴや牛乳、土山茶を使ったデザートで、「チャチャゼリー」と名づけた。プレゼントは今もしていて、20年を超えた。土山茶の歴史やレシピも一緒に配布し、家庭でも地元食材に親しんでもらえるようにしている。

このほか、家の光の地方講師としても料理教室や講習会に出向き、地元食材の普及に30年以上取り組んでいる。

レクリエーションで心も健康に

食の指導が体を健康にするためのものなら、心を健康にするための指導も福永さんの守備範囲だ。県内でも数少ないレクリエーションコーディネーターとして、簡単なゲームやダンスなどレクリエーションを通じた人と人との触れ合いの場を指導してきた。

72歳まで現役として各地で活躍してきた福永さん。元気の秘訣を聞いてみた。

「地元野菜中心の食生活が健康な体を、仲間の存在が健康な心を育んでくれました。相手の笑顔で自分も笑顔になれます」
(取材・福本)

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