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掲載日: 2011.09.21

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漆塗り職人  渡邊 嘉久さん(長浜市在住・47歳)

仏壇店の3代目として漆塗りの技術を磨き、長浜曳山まつりの曳山修復にも携わってきた渡邊さん。職人同士で力を合わせ、伝統工芸の魅力を伝えるべく「ギャラリー八草」をオープンさせた。

職人仲間と手をつなぐ

仏壇だけでは、漆塗りの仕事を続けていくのは難しいかも……。危機感から、昨年4月に地元の木工や漆工、金工などの若手職人4人で「長浜工芸研究会」を設立した。
長浜には古くから「浜仏壇」があり、木工や漆塗り、金工など、伝統工芸の技は素晴らしい。
「伝統技術を守っているだけでは時代の変化についていけない」と、職人同士が手をつなぎ、互いの技を生かして、状況を打開しようと考えた。
「ギャラリー八草」をオープンさせ、作品展を開いたり、漆塗りや金箔押しなどの体験教室を開催し、伝統工芸の魅力を発信している。
来月も、若手農家が栽培した米と、県内作家の器を紹介する「おいしいお米とお気に入りの器展」を計画している。土鍋を使ってご飯を炊き、作家の器で試食してもらう。ユニークな取り組みは人々の心をとらえ、ギャラリーに人が集まってきている。

漆塗りの技で 曳山を修復

渡邊さんは職人の家に生まれたが、伝統工芸には関心がなかった。父親も家業を継ぐことを要求してはいなかった。
学校を卒業後、銀行に就職。外で働いてみて伝統工芸の魅力と父親の仕事の素晴らしさを見直すことができた。
20年前、自分から跡を継ぎたいと申し出た。昼は仏壇の仕事、夜は漆器の作品づくり。同じ漆を塗る仕事でも、漆器と仏壇とでは技術が異なる。
漆の木から樹液をかき出す「漆かき」の勉強に、岩手県の産地まで行ったこともある。
09年に「日本伝統工芸近畿展」に初出品し、新人奨励賞を受賞した。その後も毎年入選している。
磨き上げた漆塗りの技術は、長浜の曳山まつりの曳山修復にも使われている。

若手作家の発掘も

最近、挑戦しているのは「乾漆技法」による漆芸作品作り。麻布を漆で塗り固めていく技法で、形を比較的自由に作ることができるので面白い。
「若手作家の発掘にも力を入れ、この場所をものづくりの拠点にしたいと思っています。私には息子が2人いますが、現在の職人を取り巻く状況では自分と同じ道へ進むことを勧められません。次世代を担う若者に胸を張って勧められるような魅力ある職種に変えていきたいです」と、ファイトを燃やしている。
(取材・福本)

 

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