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掲載日: 2012.03.13

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ガラス工房 宙 坪井 柾さん(彦根市在住・63歳)

不要になったガラス瓶をカラフルなガラス作品に生まれ変わらせる“炎の魔術”。
坪井柾さんの工房では、たくさんの子どもたちがこの魔術を楽しみながら「芸術の心」と「リサイクルの心」を育んでいる。

捨てられていた瓶から

「捨てられていた瓶がこんなきれいなグラスに生まれ変わるなんて!」初めて吹きガラスを体験した時、坪井さんは驚いた。以来、そのワクワク感が忘れられず、14年間吹きガラス教室に通い詰めた。
工房が閉鎖されることになった時には、ガラス窯を引き継ぎ、自分の工房を開いた。夫が日曜大工が趣味だったので、自宅近くの雑木林の中の廃屋をリフォームした。

やり直しはきかない

材料には、酒屋などから不要になった瓶を譲ってもらっている。水につけてラベルを剥がしてから、洗って小さく割る。
廃瓶だけでは色が限られているので、色ガラスの材料やおはじきなどを模様として使うこともある。
ガラスによって膨張率が違うので、ヒビが入ったり、割れたりすることもあるので神経を使う。さまざまな廃瓶を使うので、試し吹きは欠かせない。
準備が終わると、いよいよ本番。細かくしたガラスを窯で熱して溶かし、さおに巻きつけて吹きながら形を整える。もたもたしているとガラスが固まってしまう。横で見ていると、難しそうだが楽しそうでもある。
失敗してもやり直しはできないが、逆に思いがけずに「いいもの」ができることもある。吹きガラスの面白いところだ。冷やす途中で割れることもあるので、最後まで気を許せない。それだけに作品が仕上がったときの喜びは大きい。

子どもも一緒に

自分の作品制作だけでなく、坪井さんは工房のオープンと同時に体験教室も始めた。作品づくりのワクワク感を一人でも多くの人に知ってもらいたいと思ったからだ。体験教室は大人だけでなく、子どもたちも大勢来る。時間に余裕があるときは瓶を洗ったり、細かく割ったりするところから体験してもらう。ガラスは危ないと思われがちだが、扱い方を間違わなければケガをすることはない。
工房に来た子どもたちは最初、炉の熱さに顔をしかめるが、制作し始めるとだんだん目を輝かせ、夢中になる。そして、帰る頃には決まったように「楽しかった!」と言ってくれるという。
「ものづくりの楽しさと、リサイクルの大切さを同時に学んでほしい」と、坪井さんの心も熱い。
(取材・鋒山)

 

 

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