滋賀県の観光ガイドやエリアガイド、グルメガイドなら滋賀ガイド。地域情報満載です!

滋賀ガイド!

滋賀ガイド!トップへ

前のページへ

掲載日: 2012.04.18

素敵な人トップ

「素敵な人」の投稿は → こちら

画家 イラストレーター 今森 洋輔さん(高島市在住・49歳)

滋賀県で生まれ、滋賀県で育ち、琵琶湖に生息する生物を独自の細密画で描き続ける今森洋輔さん。
その作品は、自然の素晴らしさと、命の尊さを余すところなく表現し、見る人の心を大きく豊かにする。

生命の躍動が伝わる絵

魚を捕るカイツブリ、安曇川の河口に群れるコガモ、産卵するビワコオオナマズ、ギンブナを飲み込むアオサギ……。
琵琶湖に生きる動物たちを描き出した作品は、まるで生きているかのようだ。
今森さんの絵からは生命の躍動と、自然の素晴らしさが伝わってくる。

古里離れ素晴らしさ知る

最初のころはリアルさを追求したイラストが中心だった。高校を卒業後、大阪のデザイン学校に進学。1年後、東京の姉妹校に編入し、卒業後は東京で図鑑や雑誌などのイラストを数多く手掛けた。イラストレーターとしての仕事は順調だった。だが、20代後半になり、「これでいいのか?」と、悩み始めた。
きっかけは、写真家として活躍していた兄の今森光彦さんの作品だった。どの写真にも一貫したテーマがあった。
自分はこれまでたくさんの絵を描いてはきたが、テーマと呼べるものがあっただろうか?……本物そっくりに描くだけなら、写真で充分ではないか?……と考え込むことが多くなった。
そんなとき、たまたま「魚を描いて欲しい」という依頼があった。だが描けなかった。琵琶湖のそばで育ち、子どものころから身近にいた魚が描けない事に気がつき、ショックを受けた。
そこで、琵琶湖文化館に協力を依頼し、淡水魚の勉強と調査を始めた。調べていくうちにどんどん興味がわいてきた。東京に行くまでは生き物について詳しく調べたこともなく、琵琶湖や自然の素晴らしさが分かっていなかった。
「そうだ、これだ!」。
今森さんに進むべき道が見えてきた。「古里の自然と、そこに生きる動物たちの生命の賛歌」をテーマに、東京と滋賀を行き来しながら、5年の歳月をかけて魚の絵を描き、画集「琵琶湖の魚」を出版。さらに、98(平成10)年、東京から滋賀に移り住み、「琵琶湖の生物と自然」を見つめ、絵を描き続けている。

自然を後世に残したい

細密画を描くときはまず対象を十分に観察し、スケッチや写真で記録を取る。
さまざまな角度から写真を撮り、資料を調べる。はく製を借りることさえある。
細密画にウソは通用しない。トレース、下書き、色入れ……、工程は細かく、手間もかかる。根気もパワーも必要だ。
「湖が生きていて漁師も健在。琵琶湖にしかいない生物もたくさんいます。琵琶湖は世界に誇れる財産です」と、今森さん。15年ほど前、「マキノ自然観察倶楽部」を立ち上げ、自ら会長となって絵を教えている。さらに、6年前からは成安造形大学の非常勤講師として教壇に立ち、若者に琵琶湖の自然の素晴らしさを説き、伝えている。
琵琶湖がずっと住みよい環境であり続ける事を願いながら、これからも、生き物のにおいのする絵を描き、物語をつづり、本にしていきたいという。

素敵な人トップへ

本ページの情報は作成時のものであり、変更されていることがあります。あらかじめ御了承ください。

おすすめ情報

クルマでおでかけ!湖国ドライブガイド

おすすめアルバム

今週のプレゼント

おすすめランチ

Copyright © Yamapla Corporation. All Rights Reserved.

滋賀県のプランニングとデザイン、ホームページ制作をサポートする株式会社ヤマプラ