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掲載日: 2012.05.9

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松下 修治さん(大津市在住・65歳)

水の入ったペットボトルに空気を入れ、空気が元に戻ろうとする力で飛ばす「水ロケット」。松下修治さんは、各地で体験イベントや講座を開き、子どもたちの科学に対する夢を引き出し続けている。

高校の授業で盛り上がる

「す、すごい!」。初めて水ロケットを見た人は大人も子どももみんな目を丸くして驚く。松下さん自身も例外ではなかった。
高校の地学の教師をしていた松下さんは、科学に興味のない生徒が増えていることに何か良い解決方法がないものかと悩んでいた。そんなある日、書店で水ロケットの本を見つけた。一目見て、頭にひらめくものがあり、早速、作って飛ばしてみた。
「ピシュッ」という音を立て、水を吹き出しながら一直線に空へ……! その迫力と飛ぶ姿のかっこよさは想像以上だった。水の量や空気の入れ方を変えて工夫してみると、飛距離がどんどん伸びて楽しい。大人でも楽しいのだから、子どもはもっと楽しいはず。試しに生徒にもやらせてみた。予想通り、みんな生き生きとした顔になった。
「これだ!」と思った。これなら科学に興味持ち、科学への夢を膨らませるきっかけづくりになると確信。日本ペットボトルクラフト協会の本部で講習を受け、指導者の資格を取って生徒に教えた。授業はもちろん、文化祭の科学部展示でも水ロケットを飛ばしてみた。想像以上に盛り上がった。
96年夏、大津市の大石グラウンドで、ペットボトルロケット大会を開催。96、97年は全国的に水ロケットがブームで、小学校への出張授業や地域イベントで大会を開催したりもした。98年、東大津高校に転勤となり、翌年から科学部の顧問になった。

独創的なアイデアで各種大会に入賞

松下さんが作る水ロケットは、1.5リットルのペットボトルを3本使い、牛乳パックやプラスチックで羽根を付けたもの。
安定性と見た目のかっこよさを兼ね備えたオリジナルのものだ。学校の科学部は「アイデア水ロケットコンテスト」に8年連続で出場。99年には、打ち上げると団子が割れてパラシュートで落下する「だんご三兄弟ロケット 」で準優勝を果たした。ほかにも、マツケンサンバを模した派手なキラキラロケットや、スカート部がパラシュートになって上半身は『オッハー』の掛け声で手をOKマークする人形型の「慎吾ママオッハー」(フランス国特別審査委員賞)など、独創的でおもしろいロケットを数多く作っている。
もちろん、失敗も少なくない。
「ステルス戦闘機モデル」は、大きな翼が邪魔になって、全く飛ばなかった。「傘ロケット」も上空で開くはずの2㍍の傘形パラシュートが開かなかったという。
2年前にはタイで開かれた世界大会に出場。昨年はNHKの小学校4年理科の番組にも出演した。

親子の触れ合いも

「喜ぶ生徒たちを見るのがうれしくて、定年退職するまで14年間、授業で水ロケットを飛ばしてきました」
今は毎年、親子で楽しむ水ロケットイベントを実施している。親が作った水ロケットに子どもが喜び、飛ばした瞬間は大人も子どもも大はしゃぎ。感動の触れ合いに花が咲く。子どもたちは走ってロケットを拾いに行く。「親子の触れ合いがほほ笑ましい」と松下さんは目を細める。
(取材・鋒山)

 

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