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掲載日: 2013.06.12

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バイオリニスト 高岸 卓人さん(彦根市出身・22歳)

湖国から男性バイオリニストがデビューする。県立河瀬高校から東京芸術大学へ進み、現在同大学大学院修士課程在学中の高岸卓人(たかぎしたくと)さんだ。奏でる音楽は美しく透明感があり、小さな音の中に潜んだ繊細な表現は、心の奥底に染み込んでくる。
6月29日、しがぎんホール(大津市)でデビューリサイタルを開く。

日本人作曲家多数とりあげ

デビューのリサイタルは、しがぎん経済文化センターが主催する前途有望なアーティストをとりあげるシリーズの1コマ。東京芸大の大学院仲間であるピアニストの正住真智子(しょうじゅうまちこ)さんとの共演だ。
演奏曲は、滝廉太郎(たきれんたろう)(山田耕筰/やまだこうさく編曲)の「荒城の月」や山田耕筰の「からたちの花」、團伊玖磨(だんいくま)の「ファンタジア第1番」といった日本人作曲家の作品と、ベートーベンや北欧の作曲家・グリーグの「ヴァイオリン・ソナタ第3番」など。
日本人作曲家の曲が半分を占めている。理由は、「日本の音楽を大切にしたいから」。
「日本の作曲家の音楽を日本人が大切に思うのは自然ではないでしょうか。海外の演奏家は自国の作曲家の音楽を大切にしていますが、日本は必ずしもそうでないのが不思議です」

小学校からオケを体験

PMFにて(最左が高岸さん)

高岸さんが「日本の音楽を大切にしたい」と思うようになったは小学生のときから。
父親はアマチュアのコントラバス奏者で、母親もチェロ奏者だった。その影響で高岸さんも5歳からバイオリンを習い始め、両親と共に「ひこね第九オーケストラ」に参加した。
この環境のもとで早くからオーケストラのすばらしさに触れると同時に、日本人が作曲した音楽に心を奪われていった。
高校生になると、日本人が作ったバイオリンとピアノのための曲を集めたCDを見つけ、さらに心を引かれていく。今回演奏する團伊玖磨の音楽を知ったのもこのときだった。
「日本人が西洋の音楽を学び始めてから約100年になります。滝廉太郎も山田耕筰も、明治時代にドイツに留学し西洋音楽を学びましたが、日本情緒たっぷりの作品が多いですよね。彼らが意識的にそうしたのかどうかは分かりませんが、日本人の心の琴線に触れる何かを発見したのだろうと思うのです」

夢はコンサートマスター

オーケストラが大好きだという高岸さん。将来の夢はコンサートマスターになることだ。
コンサートマスターとは、オーケストラの演奏をとりまとめるキーマンのことで、第1バイオリンの首席奏者が担う。
「自分の音を頑張って前に出すことも大切ですが、他の楽器とハーモニーを奏でることはもっと大切です」「第9回大阪国際音楽コンクール エスポアール賞」「第62回全日本学生音楽コンクール大阪大会 第3位」など数多くの賞を受賞してきた。
また、フィンランドのクフモ室内楽音楽祭に受講生として参加し、昨年夏には世界的に有名なPMF(パシフィックミュージックフェスティバル)にも参加。
世界中から集まる実力派アーティストの中で力を付けてきた。
「音楽は調和が第一」と、どこまでも謙虚な姿勢は、まさに「日本的」だ。
(取材・越智田)

 

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