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掲載日: 2014.07.22

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馬術選手(水口乗馬クラブ所属) 谷口 しおりさん(甲賀市在住・21歳)

人と馬が一体となって競う馬術。馬との相性が結果を大きく左右する。
2013年、「東京国体馬術競技 成年女子二段階障害飛越競技」で見事優勝を飾った谷口しおりさん。輝かしい成績の背景には、パートナーの愛馬「クラシックオーマン」との運命的な出合いがあった。

留学先で運命の出合い

谷口さんの父・真一(しんいち)さんは馬術競技で国体や全日本大会の優勝経験を持つ元選手。1996年に「水口乗馬クラブ」を設立し、運営している。こんな環境で育った谷口さんは、小学生のころから乗馬クラブに通い、中学生で競技に出場。水口高校に進学して馬術部に入部、全日本高校馬術選手権大会で準優勝を手にした。
卒業後、半年間オーストラリアへ馬術留学し、元オリンピック選手から指導を受けた。そこで出合ったのが「クラシックオーマン」というメスの馬。2年前のことだった。
偶然にも水口乗馬クラブがこの馬を買うことになり、留学を終えて帰国する谷口さんと一緒に日本にやって来た。さらに、乗馬クラブでの担当も谷口さんが務めることになった。

愛称を付けて語りかけ

谷口さんの第一印象は、なかなか心を開こうとしない「マイペースで変な馬」。
馬は大きな体に似合わず、臆病で繊細な動物で、大声や物音が苦手だ。知能は人間の3、4歳児程度で、褒めてやれば喜び、叱れば落ち込む。
優しく声をかけてスキンシップをとることが馬とつき合う基本だ。
谷口さんはこの馬に「オーマン」という愛称をつけ、優しくなでながら話し掛けるようにした。しかし、なかなか心を開こうとしない。あきらめることなく1カ月余りかけて、ようやく仲良くなれた。
日本では競技中に心の中でしか語り掛けないのが一般的だが、外国の選手は大きな声を掛ける。
留学で競技中にも馬に語りかけることの大切さを学んだ谷口さんは、大きな声でオーマンに語り掛けることを心掛けた。

やめたいと悩んだことも

オーマンと仲良くなって、すぐに結果が出たわけではない。良い成績が残せず、やめたいと悩んだこともあった。しかし、1日でもオーマンに会わないでいると無性に顔が見たくなり、気が付けばきゅう舎にいた。オーマンがいたからこそ谷口さんも頑張れたという。
選手が馬の能力を引き出し、馬も選手に精一杯応えようとする。馬との信頼関係が何よりも大切だ。
昨年、谷口さんは国体前に馬の下敷きになり、複雑骨折をしたことがあった。
初めて乗る馬で、信頼関係ができていなかったのが原因だった。少し間違えば生死に関わる事故になりかねない。
馬とのコミュニケーションは選手にとって命なのだ。

「オーマンは私の親友」

「今まで10頭近くの馬に乗ってきましたが、オーマンが一番! 私の親友です。相性の良い馬に巡り合え、良い成績が残せて幸運です」
昨年、国体では第一段階をノーミスでクリアし、第二段階では2位に0.15秒差をつけて見事優勝。2014年4月には、韓国・ソウルの国際大会にも日本代表として出場し、団体優勝した。
国体2連覇を目指して今、相棒オーマンと共に練習に励んでいる。
(取材・福本)

 

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