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掲載日: 2014.11.12

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株式会社しがぎん経済文化センター 文化事業部 チーフ・プロデューサー 田中 正彦さん(彦根市在住・61歳)

趣味を楽しむだけでなく、その楽しさを他の人にも「おすそわけ」すれば、もっと楽しくなる。しがぎん経済文化センターの田中正彦(たなかまさひこ)さんは合唱を始めて45年。 今年で30回目を迎える「KEIBUN第九」で第1回から休まず合唱指導を担当、休日には地域の合唱団の指導や指揮をするなど、合唱の楽しさを広め、手応えいっぱいの人生を歩んでいる。

学生時代の経験買われ

「KEIBUN第九」は広く一般の人が参加するコンサート。1985年、しがぎん経済文化センターの創立1周年記念イベントとして企画された。田中さんは当時、滋賀銀行の行員。彦根東高校では音楽部、滋賀大学ではグリークラブに所属していたため「合唱指導を」と白羽の矢が立った。軽い気持ちで引き受けたものの、話を聞くと指導だけでなく一から合唱団を作るという大仕事だった。 以来数カ月、滋賀大学グリークラブや地元のコーラス経験者に電話をかけ続け、なんとか200人を集めた。そのほとんどが第九の合唱は初めて。田中さん自身も第九の経験は少なかった。 そこで、当時滋賀大学教授だった声楽家の金谷良三(かなやりょうぞう)さんに指導をお願いし、歌詞の意味やドイツ語の発音などを基礎から学んだ。 田中さんは基礎練習の指導を担当。 一つの発音もないがしろにせず、根気よく指導した。通常の銀行業務もこなしながらのことだった。 8月から練習を始めて迎えた12月の本番。200人の大合唱で作り上げたハーモニーの美しさと達成感で胸が熱くなった。歌う人、聴く人、公演を裏で支える人。たくさんの人に合唱の楽しさを味わってもらうことができ、手応えを感じた。

毎年違うから楽しい

思い出に残っているのは第14回公演。98年秋に誕生したびわ湖ホールでの初めての第九公演だ。びわ湖ホールで歌ってみたいと応募者が殺到。500人が参加し、ホールの反響板を取り外して十数段のひな壇を組み立てた大舞台になった。 これまで小林研一郎(こばやしけんいちろう)さん、佐渡裕(さどゆたか)さんなど著名な指揮者を迎えたが、指揮者によって楽曲の解釈が変わるので、発音や歌い方も変えなければならない。指導する田中さんにとっては大変な作業だが、毎年違う第九になるのが面白いという。 何度歌っても新たな発見があり、奥深い魅力があるという第九。参加者の数は増え続けているが、7割が毎年参加するのだという。10年、20年と続けているメンバーも少なくない。 8年前からはしがぎん経済文化センターに勤務し、コンサートの企画・制作にも携わっている。

地域でも指導を続ける

土日は地域の合唱指導に出掛けるという田中さん。50年の歴史を誇る彦根混声合唱団や、彦根のコーラス「るんるん」では60~80歳のメンバーを20年以上にわたって指導。また、男声合唱では「野洲グリークラブ」にもボイストレーナーとして10年以上指導しており、各団体を滋賀県合唱祭での入賞に導いた。 「今年のKEIBUN第九第30回記念公演では世界的指揮者の大植英次氏をお迎えします。30回記念として第九だけでなく、大植氏自身がピアノ独奏しモーツァルトのピアノ協奏曲を指揮するスペシャル・プログラムも味わえます。演奏会当日が待ち遠しく、練習に励んでいます」 (取材・鋒山)

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