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掲載日: 2015.03.11

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リレー・フォー・ライフ・ジャパン2014しが 実行委員長 
谷本 有佳子さん(近江八幡市在住・43歳)

がん患者や家族を支援し、がん征圧を目指すチャリティー活動「リレー・フォー・ライフ」。2014年、滋賀県で開いたイベントで実行委員長を務めた谷本有佳子(たにもとゆかこ)さんは、発症率が年間10万人に1~2人というまれな腫瘍「消化管間質腫瘍」の患者だ。がん宣告に一時は絶望したが、家族の愛や仲間との出会いを通じて「生かされている命」を実感する日々を送っている。

人間ドックで腫瘍発見

谷本さんががんの宣告を受けたのは3年前。40歳になったのを機に受けた人間ドックで腫瘍が見つかった。当時長男は中学1年生、長女は小学4年生、次男は3歳で、人生これからという時だった。 3カ月後、手術で腫瘍を摘出した。夫は仕事に追われながらも付き添ってくれた。しかし、長男は心配から勉強に身が入らなくなり、長女も谷本さんのご飯でないと食べたくないと泣き、次男はおむつに逆戻りした。手術には成功したが再発の恐怖にさいなまれ、琵琶湖岸に立ち、「死にたい」と泣く日が続いたという。そんなとき、自転車で琵琶湖を一周している近所の人と出会った。 「自分が死んでも子どもたちがたくましく生きてくれるように、今のうちに頑張る姿を見せておこう」。自転車で琵琶湖を一周しようという意欲が湧いてきた。 乗れなかった自転車を一から練習し、1年かけて体力づくりに励んだ。翌年、2日かけて琵琶湖一周を達成した。 ゴールでは子どもたちが待ち受け、花束と手紙を手渡してくれた。 この日を境に家族に笑顔が戻ってきた。

チャリティー活動に光

しかし、これで根本的に解決したわけではなかった。家族の前で笑顔でいなければならないことがプレッシャーになった。「がん患者の気持ちは本人でないと分からない」と孤独感に襲われ、一人になると涙が止まらなかった。 そんなときネットでリレー・フォー・ライフを知った。1985年に米国人医師が「24時間がんと闘っている患者の苦しみを共有しながら支援をしよう」と思い立ち、24時間走り続けて寄付を呼びかけたのが始まり。今では、世界中で400万人が参加する大きなイベントとなっている。 谷本さんは、2013年10月に大阪で開かれたイベントに参加した。笑顔で「がんでもいいじゃん」と書かれたプラカードを持つ患者や遺族らと出会い勇気付けられた。孤独な暗闇の世界にいるような気持ちから解放された。

なければ自分で作ろう

「滋賀県でもこの活動があれば良いのに」と思い、「なかったら自分で作ろう」と、2014年1月、「リレー・フォー・ライフ・ジャパン・しが実行委員会」を設立し、実行委員長に就任した。 育児と家事を続けながら活動に奔走。家族も賛同し実行委員として参加してくれた。 10月、「笑顔でつながる愛といのち」をスローガンに近江八幡市の休暇村近江八幡でイベントを開催。1259人が集まった。 「病気になる前は子育てだけで精一杯でした。でも、生かされている命に気付き、誰もが愛され、一人一人が輝くことができるのだと分かりました」という谷本さん。「平凡な日々の一瞬一瞬が全て与えられた『贈り物』。自分も命をつなぎたい、笑顔をつなぎたい。愛したい。輝きたい。誰もが必ずかなえられます。感謝の心を忘れず、笑顔でいれば」 (取材・越智田)

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